コロナとコウモリ

毎度毎度、コロナを話題にするのもうんざりしますし、書きたいという意欲も余り湧かないのですが、今何かを語ろうとすると、やはりコロナとは全く無縁のものを話題にするのは難しい、というのも事実です。ということで今回もコロナを取り上げますが、今回は、コロナの正体の謎に迫りたいと思います。

コウモリはコロナの揺り籠か?

感染拡大当初から、新型コロナウイルスは自然由来のものなのか人工的に作られたものなのかという、発生源の特定にもつながる根本的な疑惑がつきまとっていました。WEB上にはこの疑惑をめぐる発信が多々飛び交っていましたが、今ではウイルスそのものよりも、ワクチンの可否をめぐる問題へと人々の関心の重心が移っています。

しかしワクチンをめぐる論議をするにせよ、コロナウイルスの正体の解明抜きにはワクチンの可否を語ることはほとんど無意味ではないかと思います。

新型コロナウイルスは自然由来で人工的に作られたものではないということは、世界中の専門家や専門機関の公式見解になっています。自然由来説によれば、コウモリ由来のコロナウイルスが、他の動物の生体を介して人間にも感染するように変異したということのようです。

2003年に中国で突発して爆速拡大したサーズ(SARS)も、以下の国立感染症研究所の報告(IRSA)によれば、コウモリ由来であることがほぼ確定しているらしい。体内にウイルスが入ってもウイルスにやられてしまったのでは宿主とはなりえないので、コウモリはウイルスにはやられない特殊な生き物らしいことが、以下の報告から読み取れます。
新興感染症流行の病原体保有宿主としてのコウモリ

しかし大昔から存在するコウモリがなぜ近年になって、突如、恐ろしいコロナウイルスの揺り籠役となったのでしょうか。いわく、人間による自然破壊が進み、かつては人間の居住地域とは隔絶されていた動物の棲息域が、人間界に近づいたからだと言われています。

これはエイズなどの発現解説にも使われている、いわば定型化された定義になっていますが、ほんとうにそうなのかどうか。わたしは子ども頃には、夕方になるとコウモリが飛んでくるのを何度も見たことがありますよ。これは特殊な例ではないはずです。偶々目にした寺田寅彦の随筆にも、子供の頃、コウモリ狩りをして遊んだ思い出が書かれていました。しかも一人、二人ではなく、近所の子供たちがこぞってこの遊びに夢中になっていた様子が書かれています。

大勢の子供たちがコウモリ狩りをして遊んだということは、コウモリも多数いたということです。コウモリが自然を代表する、あるいは自然を象徴する生き物の一つとしてみなされているのであれば、昔の方が自然と人間との距離ははるかに近かったのではないか。現在は都会はもとより地方でも、日常的にコウモリを目にする地域はめったにないはずです。これは日本だけではなく、中国も含めた世界的な傾向だと思います。

にもかかわらず、なぜ突如としてコウモリがコロナウイルスの培養器のごとく急浮上したのか、余りにも不可解すぎませんか。コウモリも多種類あって、数あるコウモリの中でも、特殊な種のコウモリのみがコロナウイルスの揺り籠役を果たしていたのだとの説も出てきそうですが、仮にそうだと仮定しても、なぜその種のコウモリのみがウイルスの揺り籠役になりうるのかは、専門家も論証は不可能なはず。

ほんとうにそんなコウモリが自然界に存在していたのであれば、何らかの形で、大昔からコロナウイルスに起因する災厄を人間界にもたらしていたはずです。しかしそんな記録は日本にも世界にも存在しません。それどころか、「RNA Japan 古市泰宏 <走馬灯の逆回しエッセイ>第25話「難敵コロナウイルス」」によれば、コロナは「歴史的にみて人類とのコンタクトが短いウイルス」、つまりは新種のウイルスだという。

古市氏のエッセイによると、コロナウイルスを人間(専門家)がそれと認識するに至ったのは、ここ30年余り前のことらしい。ここでさらに素人の推測を加えるならば、30年余り前までは、人間を死にいたらしめたり、重い後遺症を与えたりするようなコロナウイルスは、そもそも存在していなかったのではないか。

古市氏は、コロナウイルスの謎解明に大変な貢献をなさった方で、氏の解明した学説は今も世界のコロナウイルス研究に大きな役割を果たしているそうですし、米国微生物学会発行の「Journal of Virology」誌のAssociate Editor(編集委員)を5年も務められた世界的な権威でいらっしゃいます。

その世界的権威である古市氏は、上記エッセイで次のように書いておられます。このエッセイは研究者に向けて、RNAを使った創薬の進むことを願って書かれたものですが、非常に分かりやすく書かれていますので、素人にも十分に理解可能です。

(コロナは)ウイルスRNA間で自然に組み換えがおこり、新種ウイルスが生まれるという厄介な難敵である。例えば、ヒトのコロナと他動物のコロナが同じ細胞に共感染するとハイブリッドウイルスが生じる。先のSARSや、今回のCOVID-19がコウモリコロナとのハイブリッド変異株 (――と中国は主張している) であったり、MERSが一瘤ラクダ由来であるとか、家畜や猫などペットからも人にも感染するウイルスが自然発生するから、今後も、新ウイルスが出現してくることが予想されるので「まったく気が許せない」のである。

それらの新生ハイブリッドウイルスは、細胞の中では、当初は稀少であり、大抵は親ウイルスとの競争によりウイルス集団の中で淘汰されてしまう。しかし、人工的に組み換え体を作るとなると、―――これは、話がまったく別でありーーー最初から大きな新ウイルス集団を作ることになるのでーーあらかじめ届け出てーー漏洩などがないように厳重に管理されなくてはならない。(RNA Japan 古市泰宏 <走馬灯の逆回しエッセイ>第25話「難敵コロナウイルス」

古市氏は、人と動物に共感染するコロナウイルスをハイブリッドウイルスと呼んでおられます。このハイブリッドウイルスは自然発生的に生まれるらしいですが、人為的ではない自然の共感染の場合は「淘汰されてしまう。しかし、人工的に組み替え体を作るとなると、ーーこれは、話がまったく別」だと指摘されています。

つまり、目下世界中を震撼させている新型コロナウイルスは自然に発生したものではなく、人為的に作られた可能性はかなり高いのではないか、ということです。昔から今のコロナのような特異で凶暴なコロナが存在していたのであれば、少なくとも研究者や専門家の間では明確に認識されていたはずです。しかし今のコロナは、世界中の専門家は異口同音に未知のウイルスだ断定しています。これだけは明確すぎる事実です。

人間に特化されたコロナ

コロナウイルスは変異しやすことが特性の一つであることも世界公知の事実ですが、特定の変異において、変異の度に凶暴さを増すというのは、他のコロナウイルスにはない新型コロナウイルスの特性だという。なぜこの新型にのみこの特性が加わっているのか。しかも変異のサイクルが異様に短い。

実はこの疑問に対する、明確な回答となるような分析結果を発見しました。オーストラリアのフリーダース大学のニコライ・ペトロフスキー教授による、新型コロナウイルスの遺伝子解析の結果です。ペトロフスキー教授は世界的にも著名なウイルス学者で、米国立感染症研究所から数千ドルの資金提供を受けて、ワクチンの研究にも携わっている方ですが、武漢で感染爆発が発生したことを受け、中国人科学者が公開していたこのウイルスの遺伝子解析を実施。以下のような事実を発見したという。

新型コロナウイルスのスパイクタンパク質は、ヒト細胞受容体のACE2というタンパク質に、他のどの生物種の標的受容体よりも強く結合するという驚くべき結果が得られた。つまり、新型コロナウイルスは、新たに出現した病原体にしては珍しく、ヒトという獲物に驚くほど適応していたことを意味する。ペトロフスキー教授は「なんてことだ!これは本当に大変だ」と思ったという。(MIT Tech Review 新型コロナ、研究所流出説「陰謀論」で片付けてよいか )

突如現れた新種の未知のコロナウイルスが、他の生物種よりも人間への感染能力が格段に勝っていた、あの角ような突起が、人間の受容体に強くピタッとはまるなどということが、自然発生的に起こることなどありうるでしょうか。ありえぬことは明白すぎる事実ではありませんか。

先進国を中心にワクチン接種が爆速的に進む中、コロナウイルスの起源を解明しようという動きはほとんどないようにも思われますが、今後の世界の安全のためにも、このパンデミック(新型コロナウイルス)の正体を解明することは、ワクチン接種以上に重要なことではないかと思います。

ということで、非常に恐ろしい、身の毛もよだつような新型コロナウイルスの培養実験をご紹介しましよう。悪辣な人間が真似をする危険性はありますが、もしもそういう悪辣な人々がいたとしても、彼らにはすでに既知の手法だろうと思いますので、日本のマスコミが報道しないその手法をご紹介します。

とご紹介しようと思ったのですが、保存ファイルにこのニュース項目が見当たりません。余りに気味が悪い実験でしたので強烈にマークしていたはずですが、なぜか見当たりません。わたしが保存し忘れたのかもしれません。ネット検索しても見つかりませんでしたが、似たようなニュースが見つかりました。

SARSとCOVID-19のウイルスはどこが違う? 様々な細胞株で増殖能力を比較した実験 2020/05/06 日経メディカル(Lancet Microbe誌から)ですが、冒頭部分しか公開されていません。医療関係者しか読めない仕組みになっているようですので、公開部分しか読めません。公開部分はSARSウイルスでの実験の一部ですが、がん細胞を使うと増殖能力が高まることが実証されたとの結果が報告されています。

わたしが見たのはこの実験だったのかもしれませんが、登録が必要な「日経メディカル」ではありませんでした。がん細胞を使うと最も増殖力が高まるというコロナウイルスの特異性にぞっとしました。その不気味な記憶だけが強烈で、保存したかどうかの記憶はあやふやです。

確か肝臓がんの細胞で非常に増殖力が高まったという実験結果だったと思いますが、増殖中にコロナウイルスにもガン因子が転化されたりしないのだろうかと素人ゆえの想像が働き、コロナのキメラ度が強化されそうな不気味さには、ぞっとしてしまいました。肝臓ガンも含め、ウイルス性ガンもありますので、他の病巣の細胞よりはコロナとは親和性が高いのではないか。素人の妄想ですが。

時にはキメラのごとき破壊力を発揮する新型コロナは、専門家にとっても未知のウイルスであることは今回あらためて確認できましたが、時には、このコロナが人間の体内に入って、他のどんなウイルスでもなしえないほどの破壊力で、いかにして感染者を死に至らしめるのか、それを実証した実験もありました。

新型コロナによる多臓器傷害の機序をオルガノイドが解明
2020.07.14 千葉丈=国立感染症研究所客員研究員、東京理科大学名誉教授 日経バイオテック

オルガノイドは、iPS細胞などを用いて試験管で各臓器のミニ組織を作成して、創薬や治療法の開発のための様々な実験に用いられる方法だそうですが、こういうニュースも一般マスコミでは全く報道されていません。

このオルガノイドを使って、「SARS-CoV-2がこれまでに無い多臓器感染性の唯一無二の厄介なウイルスである」という、他のウイルスにはないコロナウイルスにのみ固有の、多臓器侵害のメカニズムを調べるための様々な実験が行われているという。いずれにせよ、この新型コロナウイルスは、これまで地上には存在していなかった未知のウイルスであることは明白すぎる事実です。

ところがコロナウイルスそのものには、さらなる前史がありました。1964年に英国で、王冠のような突起をもつ、それまで知られていなかった未知のウイルスが女性科学者によって発見されたそうですが、その形態からコロナと命名されたという。
コロナウイルス発見の物語、却下された彼女の論文 アルメイダ女史が開発した技術は、ウイルス学において革命的だった 2020.05.06 ナショナルジオグラフィック

しかし発見当時から50数年後の現在に至るまで、コロナウイルスは一般にはその存在すら知られる機会もありませんでした。つまり当時発見されたコロナウイルスは、感染力すらないウイルスだったということです。いうまでもなく、現在の新型コロナウイルスとは形態こそは似ているものの、全く別種のウイルスと見なすべきものでした。

ここまで新型コロナの不自然さが明らかになると、ではどこで誰が作ったのかと問いたくなってきます。

武漢研究所で作られたものが過って漏出したものだというのが、人工説を唱える専門家のほぼ一致した見方だと思います。しかし海鮮市場で感染爆発が起こる前にすでに、中国国内外で武漢ウイルスやその亜種株が発生しています。国立国際医療研究所の忽那(クツナ)教授がNHKラジオのセミナーで、中国では海鮮市場での感染爆発前にすでに、他の場所でコロナの初期感染(これはわたしの素人命名)が発生していたことや、中国での初期感染とほぼ同時期に、イタリヤやフランスでもコロナウイルスが発見されていたと話していました。

新聞などでも、武漢での感染爆発が世界に知られる前の2019年11~12月頃に、イタリアやでフランスでもコロナウイルスが発見されていたとの報道がありましたが、忽那教授の話から専門家の間でも確認されていたことを知って驚きました。ウイルスの起源にかかわる重大な事実にもかかわらず、全く問題にもされてこなかったからです。忽那氏の話はコロナの起源にかかわるような話し方ではありませんでしたが、わたしはコロナの起源そのものに直結する事実だと受け取りました。

おそらく武漢研究所では、ワクチン開発や創薬のために、SARSを模型にしたコロナウイルスの作成がなされていたのだろうと思います。しかしそのウイルスが中国国内だけならともかく、イタリヤフランスでも武漢での感染爆発以前に、ほぼ同時期に存在していたということは、この研究所からうっかり漏出したものだとは考えられません。

知らぬまに国内でコロナに感染した中国人がイタリアやフランスに旅行した際に、気づかぬままウイルスをばらまいたということもありえるかもしれません。しかし中国人旅行者は伊仏のみならず、日本を含めて世界中に大勢が訪れていますが、どこの国でも武漢以前にコロナ感染が発生したとの話は聞きません。日本も含めて多くの国は、伊仏のようにコロナの侵入経路を詳細に調査していないということもあるのかもしれませんが、イタリアやフランスなどの欧州でのコロナ感染爆発は、武漢の感染爆発が収束した後のことですので、伊仏での最初のコロナウイルス確認からは半年ほど後のことです。

新型コロナウイルスがパンデミックを引き起こすに至る感染経路については、専門家の分析は見当たりませんが、素人が振り返っても、非常に不可解です。感染経路を特定することは起源を特定することにもなるはずですが、トランプ大統領が命名した「武漢ウイルス」が科学的検証もなされぬまま、イメージ的なレベルであれ、あたかもウイルスの起源を指す言葉としてほぼ定着しています。

その後は武漢から離れ、感染力がより強まったという英国株が広がり始めていますが、インド株までが登場しています。ワクチン接種も始まり、コロナ感染も収束に向かったかに見えたインドで、突如、感染爆発が発生しました。

インドでは二重・三重変異株

ところが感染爆発が発生する数週間前の3月12日に開催された、日米豪印の「クアッド」(英語由来の「4つ」という意味の語)では以下のような合意がなされて、インドはアジア諸国に供給するワクチン製造の拠点になることが発表されました。
日米豪印4カ国「クアッド」、東南アジアなどに新型ウイルスワクチン10億回分を約束  2021年3月13日 BBC  

 日米豪印4カ国の首脳は12日、東南アジアを中心に、アジア諸国に新型コロナウイルスワクチン10億回分を2022年末までに提供することで合意した。
 ジェイク・サリヴァン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は合意から間もなく、「インドの製造力とアメリカの技術力、日本とアメリカの資金力とオーストラリアの物流技術によって(中略)接種10億回分のワクチンを確実に提供する」とコメントした。
ワクチンは東南アジア諸国連合(ASEAN)のほか、「太平洋とそれ以外」にも提供されるという。2021年3月13日 (BBC) 
 

日本のクアッド報道では、「インドの製造力とアメリカの技術力、日本とアメリカの資金力とオーストラリアの物流技術によって」という、アメリカ政府が明確に示した合意の内訳、役割分担までを報じたものは見聞きしていませんが、日本にはお財布役しか期待されていないというこの一行には、世界政治の冷徹さと日本の政治的能力の低さが端的に反映されていることを、日本国民はしかと認識すべきです。

パンデミック下にあるとはいえ、このクアッド合意が非常に迅速になされたことからも、おそらくこの会合に先立って行われた日米首脳会談では、バイデン大統領から、日本がお財布役を務めるようにとのお達しがなされたであろうことは容易に察しがつきますね。

と考えると、日本の総理が世界の首脳の中で直接バイデン大統領と会談する初の首脳であるという栄誉を手にすることになった、その背景も即了解できます。ワクチンの生産は急を要する案件ですので、日本の首脳がイの一番に選ばれたのは当然すぎることだったわけです。アメリカ政府にとって、資金の拠出を一方的に要求できる相手は日本以外にはありませんのでね。国際貢献ができるとはいえ、日本国民にとっては複雑な心境です。

そういえば、この日米首脳会談を報じた米紙(名前は忘れましたが)が、日本のことを「同盟国」とは呼ばず、「忠実な同盟国」というニュアンスで報道していたのを目にしました。日本のマスコミはこんな報道の仕方はしないなあと思いながら読んでいましたが、クアッド合意の内訳まで分かった今となっては、なるほどなあ、日本政府はアメリカの忠実なる忠犬ハチ公だと改めて感じています。

もちろん、大きな政治的背景としては、傍若無人に覇権拡大を狙う中国への牽制があったのは言うまでもありません。中国は世界中でワクチン外交を展開していますので、その中国の動きを阻止するためには、中国に対抗しうるワクチンの製造、供給の迅速な強化は、日米豪印にとっても喫緊の課題であり、日本にとっても国益に沿った合意であったことも確かだと思います。

ただ気になるのは、合意で示された「アメリカの技術力」の意味する具体は、アメリカのジョンソンエンドジョンソンが開発したワクチンだということです。アメリカではよく知られているファイザーやモデルナ以外にも多数の製薬企業が次々とワクチンを開発していますが、ジョンソンエンドジョンソンもその一つです。

世界中でワクチンが不足していますので、後発組のワクチンでも効果や安全性が確認されれば問題ありませんが、この会合の後とはいえ、ジョンソンエンドジョンソンのワクチンでは危険な副反応が続出したことを受けて、数日前に米のCDCも同社のワクチンの使用停止を発表しています。

つまり、未だ十分には安全性が確認されていない段階で(仮に合意の段階ではそれなりの治験を経て安全性が確認されていたとしても、治験の期間や人数などが不十分なまま)、世界的規模で同社のワクチンを大量生産する合意がなされていたということには留意が必要だと思います。

幸いにというべきか、生産に向けた準備に入る前に、ジョンソンエンドジョンソンのワクチンの危険性が明らかになり、欧米でも使用停止になりましたので同社のワクチンの生産も停止でしょう。クアッドでは使用不可になったジョンソンエンドジョンソン以外のワクチン生産に切り替えることになったのかどうかは、この会合の後、突如としてインドで感染爆発が発生したことで、ワクチンの受託生産どころではなくなりましたので不明です。

インドで感染が爆発的に増え始めたのは、この会合から間もなくのことですが、ジョンソンエンドジョンソンのワクチンの危険性が明らかになるのは、クアッド合意から2か月近く後のことです。インドでの感染拡大は止まらず、ついに在印外国人も出国を余儀なくされています。
コロナ感染拡大のインドから 韓国人170人チャーター便で帰国 2021年5月4日

爆発的な感染拡大が続いている現在のインドは、クワッドで合意したワクチンはもとより、クワッド以前から、韓国ともども国連から生産委託されていた(英アストラゼネカ製ワクチン、WHOが緊急使用を承認…韓国とインドで製造)途上国向けのワクチン( COVAX)輸出も停止し、自国用のワクチン確保に躍起になっています。インド分担分の国連用ワクチンの輸出が停止されると、その不足分は韓国で代替生産されることになるはずです。

実は韓国では、超迅速に世界で唯一、ファイザー用注射器の大量生産体制を作り、注射器受注のみならず、運搬する韓国航空もその恩恵にあずかり、コロナ禍下で注射器特需に沸いていました。しかし韓国政府は注射器特需だけでは満足せずに、コロナ禍での新たな産業振興策として、欧米や中露のワクチンメーカに対して、ワクチンの受託生産に向けた営業攻勢を猛烈な勢いで進めています。

韓国では、ファイザー社ワクチンの受託生産はかなり前から始まっており、2月4日には韓国内向けの初出荷式まで実施されました。その後、WHOからは COVAX向けのファイザー製ワクチンの生産も受託、さらにはロシアからも「スプートニク」ワクチンの生産受託にも成功しました(ロシア製コロナワクチン、追加で受託生産へ)。しかし韓国政府はさらに貪欲にワクチンメーカーに営業攻勢をかけ、ワクチン製造の受託拡大に努めてきました。

韓国政府の営業手法は、各国のワクチンメーカーに対して、購入交渉を名目にコンタクトを取り、購入交渉にからめて受託生産を持ち掛ける。おそらくファイザー社からの受託生産には成功しなかったはずですが、韓国政府はそれくらいで諦めたりはしません。交渉相手を変え、営業攻勢をかけます。

韓国政府、米モデルナとワクチン工場建設で協議 2億ドル規模 ロイター 2021年2月5日
上記の記事は、韓国側が200億円投じてワクチン工場を作るので、生産させてほしいと交渉している段階での韓国からの一方的なリリース記事のようですが、韓国政府がファイザーやアストロゼネカに次ぐ大物ワクチンの受託を狙っていることが分かります。

その後の経過は不明ですが、状況は刻々と変わります。バイデン大統領がワクチン特許の一時放棄を表明。これが実現すれば、個別企業と交渉せずとも生産は可能になり、韓国にとっても朗報です。製造方法などはどこまで開示されるかなどは不明ですし、韓国企業にその能力はあるのかも不明です。
韓経:世界2位「CMO生産能力」備えた韓国バイオ…「ワクチン製造」に翼

しかし韓国は、国運をかけてワクチンの受託生産に邁進しようとしています。おそらくその背景には、世界中に韓国製PCR検査キッドを輸出し、この分野でもコロナ特需を謳歌してきたものの、輸出疾走していた韓国製コロナ検査キット…「3大悪材料」で急ブレーキ、という事情もありそうです。韓国では84社も、検査キッドを海外に輸出していたそうです。キッド生産が一大産業になっていた感さえありますね。

ところが最近では検査キッドを自前生産する国が増えて、キッド価格が暴落。利益が出なくなっているという。世界の非常事態を商機に変える才能にはずば抜けている韓国ですが、その伝統を踏襲してきた文政権も、非常時特需の継続の難しさに直面し、新たなコロナ特需を探査しているものと思われます。

さらには半導体不足が叫ばれているにもかかわらず、前々号台湾TSMCでも火災で詳述しましたように、メモリ半導体の生産能力しかない韓国企業には全く出番がありません。半導体のCMO生産(受託生産)には失敗しましたが、この失敗の穴埋めをも狙っているはずですので、文政権のワクチンの生産受託にかけた攻勢には妄執に近いものがあります。手段を選ばず、と考えたとしても不思議ではありません。

3月には感染拡大が収束に向かっていたインドで、クワッド会合の後、突如としてコロナの感染爆発が発生。しかもインド株という新種のウイルスまで登場です。余りにも不自然ではありませんか。

西日本新聞(4月29日)にもインドでは3月には感染は収束に向かっていたが、4月になって突如感染爆発に襲われた様子が報じられています。デリー医師会は3月7日、首都ニューデリーの高級ホテルで、コロナ収束に貢献したバルタン保険・家族福祉相を称える会を開き、表彰状まで贈ったという。

インド政府が開いた祝賀会ではなく、医師会が開催したコロナ収束を祝う会ですよ。少なくともこの会が開かれた3月7日、そしてクワッドが開催された3月12日時点ではインドでは感染拡大はほぼ収まっていたのは明らかな事実です。ところが4月以降、超激烈に感染爆発が起こったことが、西日本新聞記事添付のグラフにも示されています。

しかも昨年インドで発生した第1波の感染爆発は、昨年9月のピーク時では10万人弱/日であったのに対し、今年4月以降に襲った第2波では、30万人超/日という超異常な爆速拡大が続いています。第1波では全土封鎖やワクチン接種でほぼ収束に成功したのですが、この超異常な爆速拡大では手の打ちようもないという気もします。しかしそれにしても、余りにも余りにも超不自然ではありませんか。

それもそのはず。第2波では、「二重変異株」や「三重変異株」までが登場しているという。「二重変異株」は一つのウイルスに二つの変異が起こる変異だという。これだけでも不気味ですが、一つのウイルスに三つもの変異が同時に発生する(三重変異株)まで発生しているとは、SFすら超えた超常現象ではないですか。

これでは既存のワクチンも効かないはず。インドでは衝撃が走っているそうですが、この事実を知るならば、地元インドのみならず、世界中に衝撃が走るはずです。

新型コロナウイルスは人工物ではないかとの疑惑に対しては、遺伝子組み換えの操作の跡がないことを唯一の論拠にして否定されていますが、ガン細胞という特殊な「生体」を使えば簡単に培養できることは実証済みです。これらの「生体」を使えば、直接遺伝子を操作せずともコロナウイルスの産出や変異は簡単にできるのではないか。

あらためて言うまでもありませんが、インドで第2波が発生していなければ、今後のコロナワクチンは、インド産のものが市場の大きな部分を占めることになるであろうことは容易に想像できます。となるとワクチンCMS大国を目指す韓国にとっては、インドは無視できない強敵となるだけではなく、日米豪をバックにしたインドのワクチンCMSとの市場獲得競争も不利になることは明白です。

ちなみに韓国では、自国未承認のロシア製ワクチンを製造中だという。(韓国・国内未承認ワクチン製造進、輸出進める 日テレ 2021/5/4)契約まで交わしたのかどうかは不明ながら、韓国では他にも、アメリカのノババックやベルギーのヤンセンなどのワクチンの受託生産も始めるらしい。

韓国は現在もコロナ特需に奔走していますが、あらためて振り返ってみると、韓国のライバルとみなされる企業や国は次々と、非常に不自然な災厄に襲われています。直近でも、日本の非メモリー半導体を生産していた旭化成とエレクトロニクスの半導体製造の中核部門をなすクリールームで火災が発生。

台湾の半導体メーカーTCMCのクリーンルームでも火災が発生。こちらはすぐさま鎮火され、火災による実害はほとんどなかったそうですが、干ばつが今も続き、大量の水が必要な半導体生産に支障を来す恐れがある状況だという。日本には雨のタネが集中し、東北や北海道には4月の豪雨や豪雪が発生。2月頃からフィリピン地方で発生している台風も台湾界隈は素通りです。台湾には近い沖縄は例年より早く梅雨入りし、九州南部も例年より19日も早く、一昨日(4/11)から梅雨入りしています。にもかかわらず、台湾では長期の干ばつ。そしてインドでは、不気味な二重、三重の変異株の多発で超異常な感染爆発。

いずれの災厄も韓国にはほとんど被害をもたらさず、結果として、韓国にとっては非常に好都合な環境を提供してくれています。その全てが韓国に幸運をもたらすとは限らないものの、韓国のライバル駆逐に貢献してくれる災厄であることは明らかです。これらは本当に偶然なのでしょうか。偶然ならば韓国はなんと強運に恵まれた国なのでしょうか。

少し時を遡れば、3.11もそうでした。超巨大な地震災害により、世界の自動車メーカーに部品を供給している日本のサプライチェーンも全滅しました。この時は一時的にせよ韓国車のみが被害を免れ売り上げを伸ばしましたが、非常事態が解消されると、韓国の幸運な優位性も消えてしまいました。

また韓国は、福島原発が壊滅的な被害を受けた中、政府を挙げて東電社員の引き抜きに奔走しました。こちらもおそらく成功しなかったと思いますが、非常事態に付け込んでの攻勢。党派を問わぬ、韓国政府の堅固不動の政治姿勢は、日本政府も多少は見習うべきでしょうね。もちろん、他人の不幸を食い物にするような手法ではなく、他人の不幸を解消することで儲けも手にするという、正攻法で臨むべきであることは言うまでもありません。

日本のバイオベンチャーはなぜ潰されるのか

アベノマスクは、韓流手法とは真逆。しかもお気に入りの企業に丸投げの無責任体制の蔓延。きわめつきが、コロナ用の国産ワクチンや治療薬開発の遅れです。日本にはもうその能力がなくなっているのであれば、別の論議が必要になってきますが、即実用化可能なレベルにまで達していながら、日の目を見ないまま姿を消されたり、お蔵入りを余儀なくされてきたワクチンや治療薬があるという。

まずワクチンですが、以下の記事をご覧ください。
日本の「国産ワクチン事業」があまりに遅い真因 「過保護なワクチン政策」では国民は守れない 久住 英二 : ナビタスクリニック内科医師  2021/04/28 東洋経済 (*文中に出てくる「PMDA」とは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のこと)

上記記事は、国産ワクチン事業の遅れは、国による的外れの「過保護」と余りにも遅い審査の仕組みにあることを論じたものですが、この記事の4ページに、過保護とは逆の国による審査排除、放置によって事実上潰された、UMNファーマが開発した国産ワクチン「昆虫細胞とバキュロウイルスを使った遺伝子組み換えワクチン(ウイルス様粒子[VLP]ワクチン)」も紹介されています。

同社はこのワクチンを2014年に国に申請しましたが、審査そのものものがなされずに放置され、同社はついに2017年にこのワクチンの申請そのものを取り下げたという。同社のワクチン原液は、フランスの製薬メーカーでも使われており、安全性も実績もあるにもかかわらずです。その後同社は塩野義製薬に買収されたそうですが、同社が開発したVLPワクチンの行方は不明です。

実はVLPワクチンは上記の久住氏も指摘しているように、コロナに限らず、多種多様なウイルスに対応可能な最先端のワクチン開発手法だという。にもかかわらず、世界に先駆けて日本で開発されたVLPワクチンが、日本政府によって事実上潰されました。

ところがところが最近、アメリカの製薬企業が開発したVLPワクチンの治験が日本で開始されるというニュースがありました。 日本人研究者がアメリカで創業した製薬メーカー(Vlptherapeutics)で、その日本人がCEOを務めています。おまけに日本の商社も資金を出していますので、日本の企業だといえなくもありませんが、本社は米国にあります。

UMNファーマにリンクを貼ろうと、Googleで検索したところ「危険!」と表示されてHPを開けませんでした。Edgeでは開けましたのでリンクを貼っておきます。VLP研究は世界がしのぎを削って激しい競争を展開しているそうなので、VLP社もそうした企業の一つだと思われますが、日本での治験が始まるということは、薬事審査も通ったのかもしれません。

その一方、UMAファーマのワクチンはなぜ政府によって潰されたのか。おそらくアメリカ政府からの圧力があったからではないかと思われます。コロナとポストゲノム創薬でご紹介しましたボナックも、同じような事情に置かれていたのではないか。

実はボナックに関しては、上記のブログを公開後、厚労省のHPから、なぜ同社のコロナ治療薬に対して国の支援がなされないのか、それどころか、有望な新薬候補リストにすら入っていないのはなぜかとの質問を、わたしのブログのURLを添えて送りました。質問を受け付けたとの機械的な返信はありましたが、質問に対する返信はありませんでした。

ところがそれから3か月余り経って、以下の記事が出ました。
コロナ治療薬開発へ久留米のベンチャーに50億円 国事業に採択 西日本新聞 2021/5/1
やっと国の支援も受けることができたようです。

上記の西日本の記事は、ボナックに関して初めて触れた記事だと思われますが、地元のベンチャー企業の画期的な創薬事業にもかかわらず、ごく簡単な書きぶりです。紙の本紙でも同様ですが、日経の以下の記事には、同社の創薬に至る経緯が詳しく紹介されています。
ボナック、新型コロナ治療薬開発 独自の核酸技術に強み 日経新聞 2021年4月13日

上記記事によると、同社が開発した新型コロナ治療薬に対しては、当初国からは、コロナ治療薬は既存薬から選ぶとして支援を断られたという。民間企業からも「コロナはやらない」と断られた中、小川前福岡県知事から直々に励ましの言葉をかけられ、県の支援を受けて研究開発を続けてこられたことと、ここに来てやっと国の機関からも支援を受けることができたことが詳細に紹介されています。

上記の日経の記事にもボナック薬の仕組みは紹介されていますが、以下の福岡県の報告書には図解入りの詳しい薬の効能、仕組みが紹介されています。
福岡県と㈱ボナックによる新型コロナ治療薬開発が進展!~実際のウイルスを使用した試験で、明確な効果を確認~

ただ既存薬にもコロナに効く薬はいくつか存在していることは以下のように専門家も指摘されていますが、なぜか日本政府はこれらの既存薬もコロナ用としては公認していません。先にご紹介した古市泰宏氏のエッセイです。

OVID-19の病理を、このように分子レベルで詰めてくると、広く、多くの人に使われている血圧降下薬のACE阻害剤はーーーACE2と結合するので―――案外、コロナウイルスの感染予防に良いかもしれない。SARS-CoV-2の増殖を抑えるアビガンやイベルメクチン、そのほか、サイトカインストームを静めて肺炎や血栓を抑えると思われるアクテムラなどーーー日本発のーーー医薬品の活躍を期待するものであるが、いろんな観点から、死者数の減少に貢献してほしい。RNA Japan 古市泰宏 <走馬灯の逆回しエッセイ>第25話「難敵コロナウイルス」

なぜ日本政府は既存薬のコロナ使用を公認しないのかと、週刊誌なども繰り返し批判していましたが、結局、既存薬すら公認せぬまま、現場では一部使われているらしいというレベルにとどまっています。

ちなみに コロナワクチンの研究開発費 資金提供を多く受けた企業は? Forbs Japan 2021/05/10
には、世界各国政府がワクチン開発に投じた公的資金の以下のようなリストが出ています。
1位 モデルナ(約9億5630万ドル/約1040億円)ーアメリカ
2位 ヤンセン(約9億1060万ドル/約990億円)ーベルギー
3位 ファイザー・ビオンテック(約8億30万ドル/約870億円)ーアメリカ、ドイツ
4位 キュアバック(約7億4170万ドル/約810億円)ードイツ
5位 ノババックス(約5億800万ドル/約550億円)ーアメリカ
6位 アストラゼネカ・オックスフォード大学(約5億100万ドル/約540億円)ーイギリス
7位 三叶草生物製薬(クローバー・バイオファーマシューティカルズ)(約3億2800万ドル/約360億円)ー中国
8位 中国医薬集団(シノファーム)(約1億4500万ドル/約160億円)ー中国

日本政府は自国企業によるコロナワクチンや治療薬の開発を支援するどころか、事実上「潰す」役割を果たしていたわけですし、既存薬すらコロナ用として公認することすらしていません。ましてや、非常事態を商機として活用して、これらの薬を世界に向けて輸出しようという動きは皆無。日本の政治家も官僚も、そもそもそういう発想自体をもちあわせていません。しかし日本政府はなぜここまで反国民的姿勢を貫くのか。謎という他ありませんが、この謎を解くヒントになりそうな記事を見つけました。

2021年4月7日ロイター 新型コロナワクチン関連の供給網、米規制で混乱=独キュアバック
トランプ氏も注目した製薬企業キュアバック 創業者は昨年に数週間の昏睡状態に 2021年3月25日 WS(ウォールストリートジャーナル)
史上最速のワクチン実用化、生みの親が語るmRNA技術の未来 2021.04.23 MIT Tech Review

直接政府を通して、ライバル企業のワクチンや治療薬の開発や販売の禁止を要請(命令)できない場合は、法的規制や不可解な事件・事故によって、結果として、ライバル企業の製品の流通を阻害し、米国企業を有利に導くことになっていることが読み取れます。

「忠実な同盟国」である日本には政府に直接禁止要請が出せますので、人目に触れることなく、日本には不利な政策が静かに実行されているのではないか。これはあくまでも状況からの推測にすぎませんが、もしそうであるならば、ロッキード社から賄賂をもらって失墜した田中角栄さんの凄みに気づかされますね。

今の政治家に限らず、角栄以降の政治家でアメリカ企業から賄賂をもらって製品選定をした政治家は皆無でしょう。もちろん、公的資金を使って製品を購入する場合、賄賂など犯罪そのものであり、公正な競争を阻害するだけなので、厳禁すべきであるのは当然ですが、賄賂どころか、定価以上の過剰な金額まで米企業に献呈するという昨今の日本の政治家、総理大臣の腑抜けぶりを見ると、日本の凋落は日本の政治家によって先導されていると感じざるをえません。

しかし米政府による日本へのひそかな圧力は、米政府の力を使って、いとも簡単にライバルとなる日本企業を排除して、労せずして優位に立とうとする米企業の怠惰も背後にあるわけです。日本企業とも正々堂々と戦って優位な立場を維持する努力を続けていたならば、アメリカ企業が中国企業に負けることなどありえなかったはず。少なくとも、米中逆転の時期はもっと先のことであったはずです。

大国の支配に入らざるをえないのであれば、中国よりもアメリカの支配下(現在の状態)に入る方がはるかにましだとはいえ、欧州のような対等な扱いにしてもらえるように政治家も覚悟を持つべきなのではないですか。アメリカであれ韓国であれ、一旦相手の言いなりになるとそこから脱することは簡単ではありません。

安倍政権下では韓国の言いなり状態からは何とか脱する方向には向かいましたが、米国への言いなり度は強まったのではないか。少なくとも弱まる気配はありません。一方米政府はどの政権であれ、韓国の掟破りには寛容です。この寛容さは、アメリカにとって韓国は脅威ではないからだと思います。

ただ、先の日米首脳会談後、中韓が激しく非難し続けている福島原発の汚染水処理問題では、冷静に科学的見地から安全性には問題ないという米政府の判断を明確に表明してくれたことには、ほんとうに力強さを感じました。中韓の意向に反することを表明すと、彼らの批判の矛先が米政府にも向かう可能性は非常に高かったにもかかわらず、科学的見地に立って態度表明をしたその姿勢には、米政府の強さを感じました。

この問題では、中韓では原発の処理水はどのように最終処分をしているのか教えていただきたいですね。今の福島の処理方針以上に安全な方法があるのであれば、伝授していただきたい。もしそうなれば、日本政府もしかるべき指導料や技術料も支払うはずです。たまり続ける汚染水に、福島も日本も本当に困っています。中韓のみなさん、批判するより指導していただきたい。よろしくお願いいたします。

既刊本

と話はコロナ外にまで脱線してしまいましたが、コロナ関連の当ブログが参照した情報の大半は、海外メディアと専門紙誌から得たものばかりです。記者クラブ制度に守られて、みんな一緒で楽チン取材に馴れて、自分の手足を使った独自取材能力のきわめて乏しい日本の主要メディアでは報じられないものばかりです。

マスコミの政府批判も、日本を土台から崩しつつある、真の病巣にまで突き刺さるような批判は非常に乏しい。メディアが報道しなければ、大半の国民は日本の今の真の病巣を知らないまま、緩慢な日本の臨終を知らぬ間に受け入れることになるのではないか。コロナは今まさに、その日本の病巣を集約的に浮上させているわけですが、日本のマスコミはこの病巣を可視化することをしません。

本ブログもその病巣の一端を可視化したにすぎませんが、非常事態下での商機の獲得競争には、参戦者はごく限られているとはいえ、非常事態の維持は大前提であり、不可避となります。そして非常事態の維持は、自然に任せたままでは不可能であることは、子供にも分かる明白すぎる道理です。

新型コロナにおいても全く同様です。

以上、日本がコロナに潰されぬようにと願いながら書きました。

表紙 画像
〈「福岡県だより」表紙写真>福岡県・京築神楽(けいちくかぐら)
京築地域では五穀豊穣、無病息災などを願って、各地の神社で神楽が奉納されます。
中でも写真の「大蛇おろち退治」は疫病退散の願いを込めた演目です。