デジタルはファイルだ!

デジタルはファイルだ!

2025-10-10
スポンサーリンク

本号もデジタルの本質を角度を変えて解明しておりますが、「デジタルはファイルだ」との基本原理から、デジタルの危険性と同時に、デジタル技術は素人にもアプローチは可能であることもお示ししています。最後に国内外の政治的な動きにもコメントしておりますが、首相指名選挙いかんでは、野党内閣が誕生するかもしれないという急展開も予想される事態にまでなっています。(アイキャッチ画像はGeminiで作成。画像編集はCanva。)

1.デジタルはファイルだ!

「デジタルはファイルだ」というタイトルは、正確にいえば、「デジタルはファイルでできている」という風な言い回しになるかと思いますが、パッと人目を引くように短縮形で表現しました。省略しすぎきかなとも思っていましたが、タイトルを眺めていると、むしろ、デジタル技術の核心をズバリ衝いた表現であることに気づきました。

一般的にはファイルとは書類のことですので、文章などが記録された文書であることは説明するまでもありませんが、デジタル技術は、ファイルで作られていると言っても過言ではありません。ファイルには、文章や画像や音声などのデータが記録保存されていますので、データの記録という点では一般的なファイル(書類)とも共通点があるわけですが、デジタルの場合は、デジタルデータで保存されているわけです。

PCを使ったことのある人ならば、誰もがこのデジタル版ファイルを使っており、PCにはファイルが大量に保管されていることは感覚的に認識していると思います。

誰もが日々目にするデジタル版ファイルは、Wordファイル(.docx)、Excelファイル(.xlsx)、テキストファイル(.txt)、画像ファイル(jpg、png)、音楽ファイル(.mp3)、動画ファイル(.mp4)など多種類のファイルが存在します。( )内は拡張子という、各ファイルの機能や特徴を判別するための記号です。

参照:拡張子とは おうちネットプレスdocomo

煩雑からか、最近のPCではこれらの拡張子を表示させないように設定されていますが、拡張子が表示されていなくても、あらためて見ると、PCはファイルだらけだと気づかれるかと思います。しかし、普段ユーザーが目にする上記に挙げたようなファイルだけではなく、PC内部のシステムも全て、機能種別の識別を表すそれぞれ異なった拡張子のついたファイルによって構成されています。

つまり、PCは非常に多種類のファイルによって構成されていますが、タブレットやスマホでも全く同じです。というよりも、デジタル技術は全てファイルによって構成され、構築されているわけです。これらのファイルには、様々なデータが書き込まれ保存されていますが、それらのデータには、Wordファイルや画像ファイル、音楽ファイル.mp3、動画ファイルなど、直接ユーザーに提供されるファイル以外にも、PCや様々な機器や装置などのシステムもファイルに書き込まれたデータ(プログラミングコードや画像)などで構築されています。車なども、それらのデータ内のコードの指示に従って作動する仕組みになっています。

つまり、「デジタルはファイルだ」というタイトルは、デジタルは文字や記号で作動する、人類史上初の技術であると繰り返しわたしが指摘してきた、デジタル技術の特性を端的に表現したキャッチコピーであることに気がついた次第です。しかも、ファイルという言葉が瞬時に喚起する視覚的なイメージまで伴っていますので、アピール度も高い。

ということで、このタイトルに沿って以下、続けますが、今や走るコンピュータとまで言われるに至った車にも、膨大な数のプラグラミングコードが記載されたファイルが組み込まれています。
デジタル対応の車作りと自動車業界のデジタル化
IBM

2.自動車とデジタル化

デジタル以前には、物理的な部品や装置などを組み合わせて車が製造されていましたが、今や、エンジンやハンドルやブレーキなど、車のあらゆる機能にソフトウェアが組み込まれてデジタル化されています。ソフトウェアは当然のことながら、膨大な数のコードを記載したファイルで構成されています。

ファイルという名称から視覚的イメージを喚起すると書いてはいますが、もちろんデジタル性ですので、物体として存在するファイルではありません。

これらの膨大なファイルで操作されるに至った車のデジタル化は、さらに加速する一方で、インターネットなどの外部と繋がるコネクテッドカー(東京エレクトロン)はもとより、ソフトウェア定義型車両(IBM)へと急速な変化を遂げつつあります。

自動車はつい最近までは、PCやスマホなどとは次元を異にした、旧来型の製造業の代表選手だと見なされていましたので、われわれがネットを介して日常的に経験しているサブスク的サービスまでもが、自動車業界でも主流になるらしいという、車をめぐる大変化は、まさに驚天動地そのものです。

自動車は新旧の違いが際立っていますので、人類史上初だという、デジタルの新規性を理解するには格好の対象だと思います。

物体としての部品や装置の組み合わせで作られていた頃の車は、遠隔で操作することは不可能でしたし、意図的に事故を起こすような仕掛けを施すことも不可能でした。しかしプログラミングコードの指示に従って操作されるに至った現在の車では、遠隔操作も可能ですし、何か特定の条件を与えて事故を誘発するコードを加えることも可能です。

自動車メーカーの工場の製造現場でそんな不正を加えることは不可能だと思いますので、現実的にはありえぬ事態だとしても、理屈の上ではありうる想定です。

非常に極端な想定で、デジタル化された車の危険性を煽っているように思われるかもしれません。しかしわたしは、日本中をデジタル無知状態に放置したまま、デジタル無知の集団である日本の歴代政権が、日本中のデジタル化のみを推進していることに危機感を抱いていますので、現実にはまだ発生しないものの、理論上は起こりうる危険性についてやや強調して訴えている面は確かにあります。理論上起こりうることは、現実的にも起こりうるからです。

デジタル化が可能にする、我々の暮らしの安全を脅かす危険性についてご理解いただくには、もっと具体的に説明する必要があるかと思いますが、わたしは車の仕組みやどんなプログラミングコードが使われているのかなど、専門的な知識は皆無です。

ただ、わたしの乏しい体験の中で、HP作成を通してデジタル技術の特異性については実体験として会得しておりますので、本格的なプログラミングの世界にまでは届かないとは思いますが、その実体験を通して、文字や記号で機械を動かすという、デジタル技術共通の特異性や危険性についてご紹介したいと思います。

3.HPのアクセスを盗む

そのわたしの実体験とは、自分で作成した葦の葉ブログ、当サイトのアクセスが盗まれるという事例です。

どこだったか、これは一度、概略を簡単ながらご報告したことがあるのですが、当時はデジタル関連の知識も乏しく、使い始めた(現在も使用中)Wordpress(WP)というブログ作成用ソフトの仕組みが複雑で、ブログの文章を書くよりもWPの操作を理解するのにかなりの時間を費やさざるをえないような状況下にありました。

WPは、頻繁に更新するブログ作成にはピッタリのソフトですが、その分、仕組みが複雑です。ブログ作成に必要なデータがサーバーとデーターベース(DB)の2か所に分かれて保管されているのですが、このデータ保存の分離の意味や機能の理解にはかなりの時間がかかりました。WPの理解に至るまでの経緯についてはWordPressの特異性をご覧ください。

また、このWPはその基本構造に合わせたテーマと呼ばれる編集管理用テンプレートを使うのですが、わたしは無料のテーマをいくつか使ってきました。その中の一つ、非常に使いやすとの評判のABC(仮称。以前書いたブログにもこの仮称を使用)を使っている時に、デジタル技術特有の悪用例となるような被害に遭遇しました。

わたしは、Googleは公正かGoogleへの疑問などにも書いておりますように、当サイトへのアクセス数は、Googleの妨害によって、その数が正しく反映されていないと疑わざるをえないような事態を経験しておりますが、Googleの内部に入って直接その妨害は確認しておりませんし、そんな検証は不可能です。

しかし自分のサイト内での被害の場合は、自分でも調べてその事実を確認することは可能です。ただ、調べてその状況を理解できるようになるまではかなりの時間がかかり、学習も必要でした。

当サイトは、アクセスの不正妨害のみならず、様々な障害に頻々と遭遇し、その都度素人頭をフル回転して、原因探しにかなりの時間を割いてきました。WPも、非常に数多くのデジタルファイルによって構成されており、サーバーとDB2カ所に保存されていますので、ファイルの数は本当に膨大です。何かの拍子でファイルが1枚でも消えれば、サイトも消える危険性がありますので、馴れない頃は、富士山の樹海にでも足を踏み入れるような恐怖と緊張感に見舞われる日々でした。

そんな緊張を強いられる作業を続ける中で、.htaccessという、余り一般的ではないファイルを調べることになりました。このファイルはサーバー側に保存されているのですが、「access」という名称がついているように、サイトへのアクセスを制御、指示する機能をもったファイルです。

例えば、サイトのURLを変更した場合、新URLへの誘導指示の命令文を記入したり、アクセス制限の指示文を記入する場合に使うファイルですので、サイト運営上、非常に重要な役目を負ったファイルです。ただ、アクセスに関する機能に限定されたファイルですので、このファイルに記載される構文の基本は定型化されており、ある意味、以下(デフォルト)のように簡潔です。

# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ – [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress

この.htaccessで使われている指示や命令文(コード)は、HP作成の基本言語であるマークアップ言語HTMLでは書けません。

どういう種類の言語なのか調べてみましたが、体系的な構造をもつプログラミング言語の範疇には入らいないものの、簡単なコードで指示や命令を書き込むデジタル言語の一つであるらしい。ともかくも、文字や記号で指示や命令が可能だという特性において、他のプログラミング言語と全く同じ機能をもった言語であることには変わりはありません。

という重要な役目をもったファイルですが、わたしは、WPを使い始めてからURLは一度も変更したことはありませんので、このファイルは使ったことはありませんでした。

ところが不具合が生じて、偶々調べることになったこのファイルを開いたところ、基本構文とは似たても似つかぬ非常に長いコードが記載されていました。のみならず、使用中のテーマであるABC名の入ったURLも書かれていました。このファイルはアクセスをコントロールする役目をもつファイルですので、アクセスをABCに誘導するためのコードであることは素人にも分かります。

無料で使わせてもらっていましたので、実名は書かずに概略を簡単に記してテーマを変更する旨、当サイトでも報告しましたが、このテーマABCはWPから完全に削除した後も、DBに残り続けていました。DBはめったに開かないので、ABC削除後、かなり経ってから、DBを調べる必要に迫られる不具合に遭遇し、WP使用後初めてDBを隅々まで調べていたところ、ABC名のファイルがしつこく残存していることに気がつきました。この発見にはかなりのショックを受けましたが、DBからABC関連ファイルを削除しました。

これで、ABCはわたしのサイトからは完全に追放できたと思いきや、途中でレンタルサーバーをさくらインターネットからXサーバーに変えた時にも出現。もう完全に無縁になっていたはずのABCが、XサーバーのDBにまで入り込んでいるという衝撃的な出来事にも遭遇させられています。

Xサーバーにはさくらインターネットから丸ごとデータを移転しましたので、見落としで残っていたABCファイルがそのまま移ったのかもしれません。しかしその後、レンタルサーバーを再びさくらインターネットに変更して以降は、ABC名のファイルは目にしていませんので、これでやっとABCとは縁が切れたと思っています。

こういう体験は、おそらく他には余り例のない非常に珍しい事例だと思います。ABCは今でもWPの無料テーマとしては上位にランクされていますので、こういう不正な工作が広く行われているならば、評判を落とすはずです。

Googleの意図的な工作によって、Googleの計測結果には当サイトへのアクセス数は反映されないという工作がなされていたとしても、カウンターには表示されない当サイトへのアクセスは実体としては存在しますので、そのアクセスを自サイトへ遷移させるコードを書き込めば、簡単にそのアクセスをABCのアクセス数に加算させることは簡単です。テーマの作者ご自身ですので、なお簡単だったはず。

ちなみに、自分のサイトのアクセスを有料で他サイトに提供するという商売もあるらしい。この場合は、「デジタルはファイルだ」という特性を活用した、アクセス数を商品化したニューアイディア事例ですが、わたしの場合はタダでアクセスを窃取されていたわけです。

無料で使わせてもらったABCについてよくない事例として再びご紹介したのは、わたし自身の体験を通して、文字や記号による指示や命令によってさまざまな機器や機械が動くという、デジタル技術のもつ意味や危険性を事実としてご紹介したいと思ったからです。

最近では、ネット遮断と岸田政権の置き土産二つの電気屋さんとPC異変「5.ネット遮断が加速」でご報告したような、プロバイダーを使った接続妨害までもが発生するほどに、当サイトへのアクセス妨害は拡大しています。こちらの妨害も、各プロバイダーの接続装置に、当サイトのURLの接続を許可しない旨のコードを書き加えれば、いとも簡単に自動的に接続妨害工作は完了します。この場合は、当サイトへのアクセスそのものが遮断されていますので、カウントにも反映されません。

物体としての部品などを組み合わせて、様々な装置や機械が作成されていたデジタル以前には不可能であった不正が、デジタル時代の現在では、機械や装置に組み込まれているデジタルファイルにコードを書き加えると、いとも簡単に実行することが可能となっています。しかしデジタル機器を日々使いながら、政治家をはじめ多くの人々はその実体を知らずにいます。

今の日本の最大の問題は、政治家のほとんど全員が、デジタル技術の本質を知らない無知のまま政治を行っていることです。これまでも何度も指摘してきましたが、政治家のデジタル無知は、日本の将来を危険にさらします。

4.税率改定とデジタル

その政治の現場では、自民党の総裁選が終わり、高市早苗新総裁が選出されましたが、積極財政を主張してきた高市新総裁誕生を受けて、株価が一気に上昇しました。政策論議が低調だと言われながらも、税制を含む経済政策には各候補に違いも見られ、国債発行も排除せずと積極財政を主張したのは高市氏だけだったこともあり、誕生直後の株高になったものと思われます。

しかし人事が始まるや、後ろ盾となった麻生派からの重用が目につき、高市総裁は総理就任前から厳しい批判に晒され始めていますが、総裁選をめぐっては後ほどあらためて取り上げたいと思います。ここでは、総裁選でも話題になった税制をめぐる問題を、「デジタルはファイルだ」というテーマの実例として取り上げることにします。

物価高騰を受けて我々の暮らしは日々厳しさを増していますが、与野党ともその対策の必要性は認識しています。総裁選でも当然その対応策が披露されましたが、総裁選前からの論争も含めると給付か減税か、給付も減税もという二手に分かれています。さらに給付の場合は所得制限ありかなしかでも分かれています。

所得税を納める余裕のない貧窮家庭も人口のかなりの割合を占めていますので、減税だけでは救済されない家庭に対する手当も不可欠となってきます。となると給付も必要になるわけですが、全員給付と違って所得制限つきとなると大変な手間がかかります。減税にしても、現行税率を下げるとなると、これまた大変な手間がかかります。

税率改定や給付に関する事務作業には膨大な手間がかかることは、石破総理も半年から1年ぐらいはかかると国会で答弁したこともありました。前回の給付でも、福岡市では外部委託したので、10億円もの委託費を支出せざるをえなかったと、高島市長が国の支援が必要だと訴えていました。

総裁選直後のNHKの日曜討論でも、総裁選をめぐって識者が様々に論評していましたが、税制をめぐる論議では、税率改定には事務作業に半年から1年もかかることがネックになって、そこで論議はストップです。政策の是非を論議する前に、事務作業に時間がかかるとのことで政策論議の対象そのものから外されてしまったわけです。

大学の先生方も、税率改定などに膨大な時間がかかるという状況では、論議の対象からはずこともやむなしと考えておられることに、わたしはかなりのショックを受けています。国内外ともデジタル化が進み、日本でも2021年9月1日にデジタル庁が発足し、早や4年も経つというのに、税率改定や所得制限つきの給付などの事務作業に半年から1年もかかるばかりか、10億円もかけて外部の業者に委託せざるをえないという、国民の情報管理システムの無能力さには、識者の誰も疑問を感じていないらしいことには心底驚きました。

しかしデジタル庁批判を始めればそれだけで長文になりますので、デジタル庁は廃止せよ!をご覧いただくことにして、今回はデジタル庁批判は控えますが、全く無能なデジタル庁は廃止すべきです。

今、政府がやるべきことは無能で反国民的ななデジタル庁は廃止して、各自治体の住民情報管理システムを直接国税庁や国の情報管理システムとつなぐこと。そして各自治体の住民に対する情報出力もコンビニ取得機器並みに自動化して、自治体の窓口業務を大幅に削減することです。

国民や住民の情報管理をデジタル化しながら、国と、直接住民の情報を管理する地方自治体のシステムとが繋がっていないというのは、世界中探しても、おそらく日本以外にはないはずです。デジタル化による事務作業の自動化は、まずは直接住民と接する地方自治体から始め、それを国のシステムに繋ぐべきところ、日本では完全に分離したまま、デジタル化のために膨大な税金を消費しています。

ただ、税率改定だけならば、税率を記したファイルに新たな税率書き込むだけですので、作業としては簡単です。あるいは徴税システムにあらかじめ税率0を含めて、現行税率や想定される変更税率候補の数字を当該ファイルに記載しておき、税率が変更された場合は、その税率を選択するという設定もプログラミンで可能になるはずです。

しかしこういう柔軟性に富んだシステムは、自治体自らが技術者を雇用して内製するか、内政が難しければ、発注する側の自治体が具体的に提案をしなければ、業者に丸投げではまず実現はできません。

コーディングなどの実際の作業は業者に依頼するケースの場合でも、発注者側の自治体職員がシステム設計に具体的な指示や条件などを示せば、ある程度柔軟性のあるシステム構築も可能になるはずですが、そうした指示や作業工程のチェックなどには、デジタル技術の基礎ぐらいは習得しておく必要がありますね。

また、選択税率の設定がなく、新たな税率に変える場合でも、当該ファイルの数字を書き換えるだけですので、見本のコードが示されれば、業者に頼まずとも自治体の職員だけで変更は可能なはず。半年以上もかかるということはありえません。

そもそもこうしたシステムは国が基本設計をして自治体に提供すべきだったわけですが、すべて自治体任せで、日本中の自治体がそれぞれ個別に業者に発注していますので、膨大な額の税金が無駄に消費されて今日に至っています。その挙句が、税率改定や税率に関わる政策を実行するにも、半年から1年もかかるという異常事態が恒常化しています。

税率改定だけでも業者に丸投げならば、業者の数も限られていますので、全自治体の修正が完了するには半年から1年ぐらいはかかるはず。そのために業者に払う費用も膨大。何という、意味のないムダな税金浪費でしょうか。

デジタルはファイルだとの基本原理が周知されていたならば、こんな無意味な無駄は発生していなかったはずです。こんな愚かな事例は、日本以外にはないと断言します。日本がデジタル人材育成を支援した東南アジア各国でも、こんなアホな事例はないはずです。高度な数学を知らなくても、ファイルの数字の修正ぐらいは誰にでもできるはずです。

5.AI主権を放棄したデジタル庁

この日本のデジタル運営を統括するはずのデジタル庁は、700人も職員がいるにもかかわらず今も業務は外部に委託。

デジタル庁、アクセンチュアを4カ月の指名停止 申請せず業務を再委託
2025年9月29日 日経新聞

しかもマイナカード関連業務を、アメリカのコンサルタント企業に委託したものの、委託したアメリカのコンサルが下請け、孫請けに丸投げの再々委託!

コンサルといえども、IT分野を含む幅広い分野をカバーしているのでIT部門もあるはずだとはいえ、IT専門企業ではありません。下請け、孫請けで外部への再々委託は必然のアメリカのコンサル企業に、なぜ日本国民の個人情報の塊であるマイナカード関連業務を委託するのか。まさに、亡国・反国民のきわみ。

さらにデジタル庁は、OpenAIとも連携することを発表しています。
ガバメントAIの具体化に向けたOpenAI社との連携協力について掲載しました
2025年10月2日

国会の情報は全てOpenAIにも筒抜け。AI主権の意識はゼロ。日本にも、生成AIを応用したサービスを提供している企業もいくつもあるというのに、AI主権を放棄してまでアメリカ企業偏重を重ねるとは余りにも異常。

これほどまでのアメリカ従属はひょっとして、赤沢大臣がトランプ大統領の機嫌を取るために日本国民の個人情報の安全やAI主権を放棄してまでアメリカ企業に奉仕するこという亡国的な約束をしたのではないか。これほどのアメリカ従属は、それ以外には考えられません。

しかしその一方、AI主権を考えている官僚もいます。
日本の「ソブリンAI」実現を目指す、経産省奥家審議官が語ったAI政策の展望
横山 皓大 AI・データラボ/日経クロステック  中田 敦 AI・データラボ
2025.09.19 日経クロステック

日本人の貧困を加速する石破総理「2 人型ロボットを大量生産する中国」において、わたしは、韓国の中央日報の記事を紹介しつつAI主権について触れておりますが、日本でも経済産業省がその重要性に気づいて、政策提言をしていることに喜んでいましたが、デジタル庁を舞台に日本のAI主権放棄が堂々と実行に移されていることに、非常な衝撃を受けています。

石破政権による日本の主権破壊策が、置き土産として残されたわけです。デジタル庁のHPには、OpennAIとの共同事業は海外に輸出する予定だとのこと。生成AI関連事業のみならず、デジタル庁関連事業からは日本企業は排除されるばかりか、海外へのAI関連サービス輸出も、デジタル庁+OpennAIコンビニ阻害されることになりそうです。このコンビニ勝てる民間企業はおそらくないはずです。異常な犯国民的国策が、石破政権末期に堂々と実行に移されています。

国の公的機関(省庁)であるデジタル庁は、特定の企業と手を組んで自ら事業を展開することは、本来の任務ではないはず。AIという新種の技術で事業が始まったばかり。民間企業には事業の実績もまだほとんどない中で、潤沢な税金を原資にした国営企業に民間企業が勝てるはずはありません。

国の機関であるデジタル庁の任務は、日本企業の国内外における事業展開を、個別企業へのえこひいきなしに、業界全体を支援することではないのですか。おまけにAI事業は日本の主権にもかかわることではありませんか。そんな基本も理解していないデジタル庁は廃止すべきです。

平デジタル大臣はデジタル庁のこの亡国策を全面的に支援していますが、この亡国策に高市総裁が気づかれることを切に願っています。

6.国内外の政治の動き

自民党総裁選と小泉進次郎氏の不正

総裁選でもっとも衝撃を受けたのは、小泉進次郎陣営によるSNSヤラセ事件です。ヤラセ投稿の文例まで暴露されましたが、進次郎氏への、バリエーションに富んだべた褒(ぼ)め投稿文例のみならず、ライバル貶(おとし)め文例まで用意するという周到さ。

この恥ずべき不正工作の指揮を執ったのは、元デジタル庁長官牧島かれん氏ですが、この不正が発覚した後、牧島氏は激しいネット批判にさらされ、殺すぞという脅しまで受けたという。こうした状況下で進次郎氏は牧島氏が選対責任者を辞任したことを発表しましたが、牧島氏が命の危険にさらされるほどの脅迫を受けて辞任を了承したというニュアンスの説明をしていました。まるで自分は、ライバルである右派総代表の高市氏支持者の右翼連中に、脅された被害者ででもあると誤解しているのではないかと思わざるをえない対応です。

進次郎氏にも牧島氏にも、ヤラセ工作という恥ずべき不正(=犯罪)をしたという自覚はほとんどなく、一部行き過ぎがあったと言ったのみ。

こんな倫理観ゼロの人物がデジタル庁長官だったとは!
また、こんな倫理観ゼロの人物が総理になったらやばいなあと思っていましたが、候補そろっての討論会で、この問題を問われた各候補は、全員進次郎氏を擁護しました。総裁選渦中にライバルとはいえ、同じ自民党員である相手候補をあからさまに批判することははばかられるとはいえ、全面擁護とは!これほど恥ずべき不正に対して、言うべきことは何もないのかと呆れ果てて、みんな同じ穴の狢だったのかとえさ思われて、自民党の腐り具合の深刻さに唖然としました。

しかし進次郎氏には、さらなる不正が発覚しました。地元神奈川県連の党員の中で、進次郎氏支持者ではない党員を除名したという、自民党史上例のない暴挙も暴露されました。全国47都道府県連でも他に例はないはず。福岡県連でも、最重鎮といえども麻生太郎氏の独裁はありえず、反麻生派は堂々と存在しています。そもそも県連で、手段を選ばず独裁体制を敷こうなどと考える政治家は、進次郎氏以外にはいないはず。

進次郎氏は、総裁選のために除名したのではないと釈明していますが、862名もの大量の党員除名は、その分党員数が減り、自民党に対する反党行為ではありませんか。彼らがスパイ活動でもしていたのであれば除名も当然ですが、自分を支持しないというだけで除名とは前代未聞。まさに独裁的手法。

進次郎氏がこれほどまでに独裁志向の強い人物だったのかと、驚きを通り越して恐怖すら感じます。進次郎氏は世間的には人気があり、総理大臣になる可能性が高いがゆえに感じる恐怖ですが、ここでご尊父の小泉元総理との繋がりについても一言触れておきます。

小泉元総理(在任2001年から2006年。2009年に政界引退)は、当時、世襲批判の高まりを受けて、世襲を禁じる方針を出しました。ちょうどその頃、橋本龍太郎元総理が急逝され、奥様が後を継いで立候補したと申し出ていましたが、小泉総裁は奥様のこの要望を拒否。

その後、ご長男の橋本岳氏が立候補することになりましたが、小泉総裁は岳氏が父親龍太郎元総理と同じ選挙区から立候補することは許可せず、同じ岡山県内とはいえ、全く馴染みのない見知らぬ選挙区から立候補されました。幸い岳氏は当選されましたが、小泉元総理の世襲に対するこの厳しさは、自民党の再生のために発揮されたものではなく、ライバル潰しの方便として悪用されたものであることが後になって判明しました。

小泉元総理はご子息の進次郎氏には、ご自身の地盤・看板(肩書・地位)・鞄(金銭)をそっくりそのまま継がせることを表明したからです。当時、小泉元総理は絶大な権勢を誇っていましたが、さすがにこの時は党内外から批判が沸き起こってきましたが、「このわがままだけは通さしてくれ」という小泉元総理の一言で、批判の声も潮が引くように一気に消えていきました。

明確に批判したのは、おそらくわたしぐらいだったのではないかと思いますが、今回の進次郎氏の身勝手で独裁的な手法を目の当たりにして、わが子の田にみ水を流そうという、ご尊父元総理による身勝手きわまりない我田引水手法を思い出した次第です。

わたしは候補者全員が、進次郎氏のヤラセ不正をニコニコと容認しているのを目の当たりにした瞬間から選挙そのものに関心がなくなっていましたが、進次郎氏が選出されなかったのは日本のためにはよかったと思います。2回目の決選投票では、国会議員票では両者伯仲していましたが、党員票では進次郎氏に投じられたのは11。地方の自民党員の方が、はるかにまともな判断ができているということです。せめてもの救いです。

なお、高市総裁に対しては、以下の非常にユニークな論評をご紹介します。

高市早苗は単なる「右寄りの政治家」ではない…これまでとは全く違う経済政策「サナエノミクス」で生活は激変する「経済主導の政治」から「政治主導の経済」へ
PRESIDENT Online
田中 道昭日本工業大学大学院技術経営研究科教授、戦略コンサルタント

田中道昭氏は日本人の貧困を加速する石破総理で、アメリカの未来農業についての論評をご紹介しましたが、今回は、他に二つとはない超ユニークな高市早苗評です。日本の政治を、表面的な現象から論じるのではなく、構造としてとらえてその構造の中に高市氏を組み込み、日本政治と日本社会を再生へと促す、これまで見たこともないきわめて知的な政治的論評です。

高市氏へのかなり強い期待や願望も含んでいると思いますが、田中氏が強調しているのは、「知性による統治」「知性による政治」です。高市氏はもとより、自民党の皆さま、野党の皆さまにも読んでいただきたく、ご紹介します。

なお田中氏のこの論評は、1960年代、フランス発祥の、日本を含めた欧米各国、世界中を席巻した現代思想「構造主義」を、日本政治の現場にぶち込み解体的に適用した稀有な政治論です。
参照:構造主義とは?  2024年10月27日 セイ・コンサルティング

首相指名選挙は風雲急を告げる?

高市新総裁誕生直後は、首相就任も既定路線と誰もが考えていたはずですが、ここにきて急激に状況が変わりつつあります。公明党が、高市氏の右派色の強い言動や自民党の政治とカネの問題未解決で難色を示し、連立を組むことに合意していないからです。

しかし高市氏の右派的言動は、パフォーマンス的には違いはあるにせよ、内容的には安倍元総理とほぼ同じではないかと思われます。高市氏は総理在任中は靖国には参拝はしないとのことですので、政治的に問題になりそうな言動は、靖国以外には何があるのかはすぐには思い浮かびませんが、何が問題で公明党は連立を拒んでいるのか、ちょっと分かりません。

西日本新聞には、公明党は政治とカネの問題では、団体・企業献金禁止までは求めておらず、受け皿を党本部と都道府県連、国会議員が代表を務める政党支部に限定することを自民党に提示しているそうですが、自民党は透明性を高めると言いながら、この提案すら受け入れないのでしょうか。

もしそうであるならば、自民党の議員は全員、企業献金は議員個人の懐に入れるために集めているとしかいえませんね。まさに賄賂を企業に求めていることになりますよ。そんな浅ましい精神では、自民党は誰が総裁になっても、有権者からは見放されるだけでしょうね。

とは言いながら、政治とカネの問題への批判が今よりももっと強かった石破総裁選出時には、公明党は政治とカネの問題は全く障害とはせずに連立を組みましたが、石破総裁下でも公明党のこの透明化提案は実現していませんね。石破氏自身も献金をご自分の懐に入れる方ですのでね。

公明党は、石破総裁時には政治とカネを問題視しなかったにもかかわらず、高市総裁では問題にしているのは、高市氏とはソリが合わないということなんでしょうか。あるいは、高市氏の背後霊たる麻生太郎氏への離反なのでしょうか。あるいは別に何か理由があるのでしょうか。

公明党に突然の異変が発生したことで、自民党との連立合意がなされていませんので、当初15日に予定されていたという首相指名選挙も遅れていますが、予想外の自公の連立不成立の状況に乗じて野党の動きが急激に活発化しています。ひょっとして、国民民主党の玉木代表を首相にした野党政権が成立するかもしれないという、まさに風雲急を告げる状況です。

野党が玉木氏でまとまらず、首相指名がバラバラになれば高市首相の誕生も可能でしょうが、どうなるのか。

公明党の離脱 *10/11 追記

*10/11 追記 本ブログを公開後、未読の新聞を読んだところ、公明党が連立を離脱した詳しい事情が分かりました。高市氏は、公明党との連立協議の前に、国民民主党の玉木代表と会談したとのこと。当然、連立協議の話も出たはずです。政治とカネの問題があるとはいえ、公明党が離脱を決意するのも無理からぬこと。

公明党とは非常に長い関係ですので、高市氏にはほとんど身内も同然のような思い込みや甘えもあったのかもしれませんが、親しき仲にも礼儀あり。というよりも、自民党と連立を組んだことで公明党は、自民党以上に自民党批判にさらされてきました。議員数減は、割合からすれば自民党以上の大幅減です。

こんな自民党と連立を続けてきた公明党自身に問題があるとはいえ、自民党としては連立を継続してくれた公明党に対しては、その敗北には少なからぬ責任を感じて然るべきだと思いますが、高市総裁をはじめ自民党全員が責任など全く感じていないようです。

うるさい公明党とは手を切って、人気上昇中の国民民主と手を組みたいというのが本音だったのではないですか。国民民主にしても、高市総裁に代わって株価は急上昇はしたものの、国民の支持はさほど上がりそうもない、今の自民党と即座に手を組むとは考えられませんね。

公明党との連立は破談にはなりましたが、公明党が提示した、政治資金の受け取り口を明確に限定するという、透明性を物理的に担保する有効性の高い改革を即座に実行に移すべきです。野党は、企業・団体献金そのものを禁止することを求めています。それに比べれば、はるかに実行可能のはず。公明党の要求は、全国民が要求している最低ラインですよ。

この改革を実行すれば、自民党への支持回復も十分にありえます。政治資金が減ると政治活動のスタイルも買える必要があります。カネをばらまくのではなく、政策を練り、政策で支持を拡大するという政治家本来の仕事に集中すべきです。

しかし、荻生田光一氏を副幹事長に抜擢したことからすると、高市氏にはそんな改革をする気はなさそうですね。公明党は麻生氏とも相性が悪かったらしい。麻生氏が副総裁、麻生氏の義弟の鈴木俊一氏が幹事長。公明党の離脱は不可避の布陣。

政治の現場は、先にご紹介した田中道昭氏のように、構造論的に分析した斬新な論考だけでは解けない、もっと人間的な感情で動く反構造的な世界だと思い知らされています。田中氏は、そんな感情にからめとられるような世界から脱した政治の実現を、高市総裁に託されたのだろうと思いますが、高市氏も、そんな感情の渦から抜け出すことは不可能だろうと思います。公明党の離脱は、その困難さを象徴しているように思います。

ただ田中氏が、マスコミなどから猛批判を浴びている参政党を評価している点は、自民党にとってはもちろん、他の野党にとっても大いに参考になるはずです。

参院選で急伸した参政党は、極右的主張や排外主義というポピュリズムで一気に支持を伸ばしたとして、大半の識者からも猛批判を浴びていますが、田中氏は、現象的な政治的主張などには力点を置かず、その政治活動を構造的に分析して、既成政党にはない政治活動の斬新さを高く評価しています。

参政党に対する田中氏のような評価はおそらく他にはない非常にユニークなものだと思いますが、確かに、右派的主張だけであれほど一気に支持を伸ばすことはありえないと思います。有権者とともに政治を作るという印象を与えるような(仮に政権を取っても不変なのかどうかは?)活動スタイルは、これまでにはなかったものです。

こういう活動スタイルは余りおカネもかかりませんし、逆に個人献金が増えるはずです。党員とまではいかなくても、流動的ながら準党員のような支持者が集まってきますので、足腰の強い政治活動が展開できますね。

もちろん政治には政策の意味も重要ですが、参政党の伸長は単にその主張が極右的なポピュリズムで人心を煽ったという単純な批判的評価だけでは、なぜ有権者が既成政党から離れてしまっているのか。その原因の解明はできないでしょう。

田中氏の論考は、高市氏への期待が強すぎるようには思いますが、政治の停滞を打破するための思考のきっかけが満載で熟読に値すると思います。常識的な意味合いにとらわれている我々の頭を、いったんリセットしてくれますよ。まさに、構造主義的効果だというべきかもしれませんね。*10/11 追記

野党政権への動き *10/12 再追記

この追記を公開した後の今日(10/12)の朝刊に、公明党が立民に野党協議に参加の意思ありと伝えたとの記事が出ていましたが、ちょっと違和感を感じています。数の上では野党が共闘すれば野党政権の誕生もありえますが、いうまでもなく、数だけで政権運営が可能になるはずはありません。

暫定税率廃止では全会一致で法案も成立するでしょうが、政権そのものの運営となると、各党の政治理念や政策の違いからすると収拾がつかなくなりそうな感じがしますね。自分たちの置かれている状況が認識できない自民党には愛想がつきますが、だからといって、野党の多党政権も現実的ではないと思います。

玉木代表も首相就任の覚悟はあるとは言いながらも、立民とは連立は組めないと言ってますので、野党政権誕生の可能性は低いとは思いますが、自民党は、我々有権者にとっては選択肢がないという今の絶望的な状況を直視して、カネに執着するのではなく、政策に集中する文字通りの解党的出直しを断行していただきたい。 *10/12 再追記

不審な電話 *10/12 再追記

個人的な事柄ですが、政権をめぐる上記記事に関連したものと思われる不審な電話がありましたので、公開させていただきます。

10/11の追記を書く前に、業者を装った不審な電話がありました。切った後、我が家の住所を聞き出すための電話だったのではとの疑惑が芽生えたのですが、切った後さらに不気味な電話があり、疑惑は確信に変わりました。

最近は中古業者からの電話が頻々とかかってくるのですが、昨日は異常にしつこい電話による買取営業攻勢に遭いました。売る物はないと答えると、古い服に始まり、古い靴一足でもいいから売ってくれ、どんな靴でもいいから売ってくれ、何でも買うから一つでもいいから売ってくれと言い続けて、電話を切ろうとしません。

気持ちが悪くなってきましたが、ガチャンと切って相手を怒らせても怖いので、切りますよ、切りますよと何度も断りを入れて切った後、しばらくして不審な電話がかかってきました。大手の企業を名乗っていましたので全く用心することなく、相手の誘導に乗って思わず自宅の住所が分かるような応答をしてしまいました。

切った直後の2度目の電話で不審度100%に達しましたが、こんな電話は初めてです。10/10公開のこのブログ記事が関係しているはずだと考えざるをえませんでした。つまり、小泉進次郎氏に対する致命的な批判記事が関係している動きだということです。

進次郎氏に対して、わたしのように致命的な批判を書いた人やメディアは他にはいないはず。わたしの口を封じれば、致命的な進次郎批判はどこからも出てこないはず。小泉純一郎氏も進次郎氏も、本気の批判者やライバルは容赦なく排除する方々であることは事実が物語っています。

ということで、81歳という高齢者であるとはいえ、致命的な批判をしたがゆえにわたしは狙われているのだろうと思います。考えすぎだ、被害妄想だと思われるかもしれませんが、葦書房を継いだ数年は、命の危険を感じる日々を過ごした経験もありますので、いささか過剰防衛かもしれませんが、襲撃予防のために、以上の事実を公開することにしました。もしもわたしの身に何かありましたら、自然、偶然ではなく、作為ある意図的なものであるとご理解ください。

住所は公開していませんが、電話/FAXはお問い合わせページに公開していましたので、連絡先はメールだけに変更することにします。中古業者からの電話は頻々とかかってきますので、総当たりで電話をかけまくっているのかと思っていましたが、ひょっとして中古業者も当サイトを見て電話をかけているのかもしれいとも思われてきました。*10/12 再追記

*Xへの投稿で、アイキャッチ画像の自動挿入ができません。今回はFacebookにその旨投稿しても、画像の自動挿入不可が固定化して、手動で挿入。画像からサイトに飛べません。

ガザで停戦合意成立か?

トランプ大統領の仲介により、破滅まで突き進むかと思われていたハマスとイスラエルの間に停戦合意が成立したという。信じられない思いですが、どうやら事実のようです。トランプ大統領はどのようにして、両者の主張に折り合いをつけさせたのか、詳細はまだ分かりませんが、実現すれば世紀の大和解になりそうです。

祝・ノーベル賞受賞

日本人が連続してノーベル賞を受賞しました。うれしい限りです。

先に受賞が発表された、生理学・医学賞を受賞なさった大阪大学の坂口志文氏に関しては産経新聞が詳細に報道しています。

制御性T細胞とは 免疫の「ブレーキ役」 自己免疫疾患を抑え、がんの治療にも期待
2025/10/6 19:05 産経新聞

免疫学に革命的進歩 暴走抑える細胞発見 ノーベル生理学・医学賞の坂口志文氏
2025/10/6 19:25 産経新聞

中学時代の夢は「絵描き」、哲学にも関心 ノーベル生理学・医学賞の坂口氏
2025/10/6  19:40 産経新聞

がん治療への応用期待 坂口さん発見の制御性T細胞 ノーベル生理学・医学賞
2025/10/6 2 20:03 産経新聞

同じ研究室で活動の妻と二人三脚で大発見 ノーベル生理学・医学賞の坂口志文さん
2025/10/6 20:09 産経新聞

上記の記事で最も印象的だったのは、坂口氏は、その存在が疑われ異端視されながらも探求を続け、ついに制御性T細胞の発見に至ったということと、免疫の仕組みは哲学的な思考を想起させると指摘されたことです、

2日後には、京大の北川進氏が化学賞を受賞なさったとの発表がありました。

ノーベル化学賞に北川進氏ら 金属有機構造体を開発、脱炭素に寄与
2025年10月8日 18:50 日経新聞

北川氏が開発された金属有機構造体は、無機物である金属と有機物とを合成して作られた無数の穴を持つ構造体で、空気状のものでも水のような流体物でもなんでもその穴に取り込み出し入れ自由な構造になっていることから、様々な応用が可能な夢のような発明品だという。

温暖化の原因とされる二酸化炭素回収も可能になり、福島原発で大問題になっている水と重水という、同じ分子式を持つがゆえに分離して回収できない難問も解決可能になるという。北川氏のこの大発見はひらめきがきっかけだったのことですが、ひらめきは専門知を核にしつつも、総合知から生まれるものではないかと思います。また北川氏の世紀の大発見も、「無用の用」という荘子の思想に触発されたものだという。

お二人とも、長い年月をかけての研究でした。坂口氏は異端視されていたこともあり、研究にはご苦労もあったかと思いますが、昨今の短期で結果を求めるような研究環境では、そもそも研究そのものがなりたたないのではないかと心配です。

Amazon Basic

Amazon ベーシック


楽天市場

Translate »