WordPressの特異性

WordPressの特異性

2018-07-06

2018-07-06「葦の葉ブログ2nd」より転載

7月1日にサイト変更のお知らせをいたしましたように、これまで自前で作っていたサイトから、その筋では非常に有名なWordPressという、オープンソースソフトウエアを使ったサイトに変更いたしました。オープンソースですので無料ですが、このソフトは、世界中の技術者がボランティアで参加して機能向上に協力しているとのことで、無料とは思えない非常に高度な機能を備えたソフトウエアです。世界中の技術者がボランティアで参加して開発や機能向上に協力している、オープンソースのソフトウエアとしては、パソコンを動かす基本ソフト、OSのLinuxがその先駆者として有名ですが、WordPressはそのサイト作成ソフト版に当たります。

しかし高機能であるということは、機能が単純ではなく複雑だという側面ももっています。複雑だということは、機能が細分化されているということです。サイトやブログ作成に必要な機能が過剰なほど標準装備されていますが、さらに加えて、新たな機能、部品を簡単に追加できるプラグインという強力な機能も装備されています。標準装備段階で「過剰」だと感じるのは、それらの機能が全て明示化されているからだというのが最初の印象でしたが、それだけではなさそうです。

パソコンソフトで最も馴染みのあるのは、文字を入力するwordだと思います。wordだとパソコンを使う人なら誰でも使えますので、word仕様と似たソフトならば、word以外の、全く別の目的で作られた様々なソフトでも、さほど苦労もなく使うことはできますし、少なくとも使い方の概略を理解することはさほど難しくはありません。PCには必需品のメールソフトはもとより、描画ソフトでも会計ソフトでも、はたまたFFFTPという一般には余りに馴染みのないファイル転送ソフトでも、仕様の基本はwordに似ていますので、使うことにはさほどの抵抗はありません。ホームページビルダーのような、サイト作成ソフトでも同様です。

ところがWordPressは、これらのソフト類とは全く異なった仕様になっています。今年の1月頃にも一度WordPressにチャレンジしましたが、他のどんなソフト類とも全く似ていない、全く異質なその仕組みが理解できないまま自己流でサイトを作ったものの、基本構造が理解できていなかったせいか、続ける意欲が湧かず、撤退。従来型のソフト、ホームページビルダーを買って、サイトのリニューアルをしました。そして今回は約半年後の再チャレンジでしたが、その基本構造が分かってくると、混乱の渦巻き状態であった頭の中も徐々に鎮まってきました。

混乱が収まったところで、他のソフト類とWordPressとは何が決定的に違っているのか、気になり始めました。「葦の葉ブログ」を書くには余り関係のない問題だとは思うものの、混乱の元凶であるWordPressの特異さの正体は何か、何が他のソフト類と決定的に違っているのか、この素朴な疑問が芽生えてきたのです。WordPressの使い方を解説したサイトは、WEB上には非常にたくさん公開されており、わたしもそれらの解説も多々参考にさせていただきましたが、わたしのこの素朴な疑問に対する解答のようなものは目にしたことはありません。そもそも、わたしが抱いているこんな素朴な疑問など、WordPressをめぐる空間には存在していないようです。

そこで素人の自己流で出した最初の解答は、他のソフト類はほぼ全てwordに準拠した、「ファイル 編集 表示 挿入 書式 表 サイト」など、定型化された項目から操作できるようになっていますが、WordPressではword型では見たこともない項目名ばかりがズラリ、ここが最初の、最大の躓きの原因となるところだということです。word型でも各項目の中にはたくさんの機能が含まれていますが、明示的に表示されているのは、定型化された基本項目だけですので、ほぼ誰もが各項目に含まれている基本機能を理解することができます。しかしWordPressでは、ソフトを開いた段階では、これらお馴染みの項目は皆無です。仕組みの概略が理解できるようになった現在では、WordPressではまず、サイトの基本構造を示す項目が表示されており、それが馴染みのなさの一番の理由であることが分かります。

WordPressでは、word的機能はブログ投稿や固定ページを書く段階になって初めて出てきますが、WordPressの基本的な仕組みは、サイトを構成する基本構造を示した上で、各パートごとにサイトを構成するページ作成へと誘導するものになっています。実際にサイトを作成する際には「カスタマイズ」という機能を使うのですが、ここでも項目として表示されているのは、サイトを構成する各パートを示すものばかりです。word型しか知らなかった素人には、ここが躓きの第二の関門でした。

こうした躓きを経験した結果、wordo型とWordPressの最大の違いは、入り口での標識表示の仕方の違いにあることに気づかされました。wordo型の項目表示では、「ファイル」や「編集」や「書式」などの、作業機能が即表示されているのに対し、WordPressでは、まずサイトを構成している基本構造が各パートごとに表示されており、この違いが全く分からない段階では、素人はただただ戸惑うばかり。仕組みの概略が分かってくると、WordPressとは、WordPressのデフォルト構造をベースに、様々に機能を拡張していく成長性に富んだ枠組みとして提供されたもので、基本構造がまず前面に表示されているのも、そのことと関係しているらしいという理解に至りました。全くの素人流の理解ですが、拡張性=成長性に富む構造をもつWordPressとは、いわば永遠の未完成系ソフトだといえそうです。

ここ数日のWordPress体験で以上のような感想を持ったのですが、概略を理解した段階から、実際にWordPressを自由自在に使いこなせるまでにはまだかなり時間がかかりそうです。とはいえ、WordPressに変えてから、「404エラー」が激減し、アクセス数も倍以上に増えました。WordPressでは「404エラー」が出ると、自動的に誘導表示が出る仕組みになっていますので、これもエラー激減の理由の一つだと思います。他にも理由があるのかもしれませんが、WordPressに変えた途端のエラーの激減。ただただ驚いています。

しかしWordPressに変えたことで、古いページへのリンクに、一部障害が出ています。古いページはHTMLというプログラミングの一種を使って記述されているのですが、WordPressはHTMLの中で使われるphpという言語を使用しています。phpという言語の指示が正しく実行される(ページが正しく表示される)ためには、ファイル名にphpであることを示すための名付け(拡張子の付与)が必要となりますが、古いページでは、例えばトップページへのリンクは「index.html」、あるいは「ashi-jp.com/index.html」などと記述されていますので、現在のWordPressのトップページは表示されず、見つかりませんという「404エラー」になります。

WordPress以外の古いページは、ファイルのグループが別ですので、HTMLでも表示されますが、ファイル名の齟齬による「404エラー」障害が他にも出ていそうです。旧葦の葉ブログまでは、正しく表示されるように調整したましたが、それ以外の膨大な量の旧HPについては、ごく一部を除いては確認できずにおります。古い古いHPまで、あらためて公開する必要があるのかとの根本的な疑問もありますので、当分はそのままにしておきます。

また、今回は「404エラー」確認のために、アドレスバーのアドレス表示を注視していたこともあり、見たこともないアドレスで表示されたページも発見しました。「ashi-jp.com/%20ashishobo」というアドレスです。「ashi-jp.com」は本サイトの基本アドレスで、トップページが表示されますが、「/」の後のアドレスはトップページの子ページに当たるものです。「%20ashishobo」というアドレス(=ファイル名)は、この時初めて目にしたもので、作った覚えはありません。そもそも「ashishobo」という名前をつけたファイル(=アドレス)は、少なくとも「葦の葉ブログ」を発行し始めてからは一度もありません。ひょっとして誰かがサーバーに侵入して勝手にこの名前のファイルを入れたのかとも思い、サーバを調べましたが、サーバ内にはありませんでした。フィッシング詐欺で使われるのと同じ手口でニセページがかぶせられたのかもしれませんが、これまでも同様のことがあったのかどうか、これまではアドレスバーを眺めたことはありませんでしたので不明です。ただ内容は改竄されておらず、全く同じ内容のニセページでした。

以上、再度のHPリニューアルについて報告させていただきます。

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