サイト臨時復活・前編

サイト臨時復活・前編

2020-01-24

「ashi-jp.com」ドメインサイトが復活できない状況がつづいておりましたので、1月20日、急遽「kasuri-ikat.com」のサブドメインを使って、「葦の葉ブログ」の臨時サイト(https://ashi.kasuri-ikat.com/futten_ashi/・・・アクセス不可)を開設し、「サイト臨時復活・前編」(アクセス不可)と題して発信しました。それから間もなくの本日(1/24)、多少の紆余曲折を経て、本サイトが復旧しましたので、「サイト臨時復活・前編」(アクセス不可)をこちらにも転載いたしましたが、一部、若干補筆しております。なお、「サイト臨時復活・前編」は、データベースのパスワードを変更した関係で一時アクセスできなくなっていましたが、現在は開通しております。(1月24日)

<以下1月20日公開>
妨害されないように、公開しながら以下のブログを書きました。

<目次>1「葦の葉ブログ」臨時サイト復活 2ニセサイトの出現

1.「葦の葉ブログ」臨時サイト復活

突如「葦の葉ブログ」にアクセスできなくなり、ビックリ仰天、大ショックに襲われて早や9日。この異常事態を知ったのが1月11日でしたので、11日から数えると9日目になりますが、アクセスログの記録からすると、異変に襲われたのは6日、7日からだと思われます。6日、特に7日からアクセスが急減しているからです。

事情につきましては後ほどご説明いたしますが、「葦の葉ブログ」https://ashi-jp.comへは今現在もアクセスできない状況が続いています。Facebookで、事情が複雑で一言ではご説明できませんとお伝えしておりましたが、1週間余り経った現在、この異変の背後事情は当初考えていた以上にさらに複雑そうだということが分かりました。「葦の葉ブログ」及び運営者でありますわたしを標的にしたものだという根本動機は非常に明瞭で、ある意味単純だともいえますが、その狙いは、当初考えていた以上に広範囲に及んでいるらしいということ、単に「葦の葉ブログ」を潰すというだけではないということに思い至った次第です。

以上のような複雑さゆえに、すぐさま元のドメインでの復活は難しそうですので、取り急ぎ、被害を受けていない「kasuri-ikato.com」のサブドメイン「ashi.kasuri-ikat.com/futten_ashi」(アクセス不可)を作って、急遽、臨時の「葦の葉ブログ」サイトを開設いたしました。臨時サイトですのでサイトの体裁・デザインは、「葦の葉ブログ」サイトの最小限度の再現にとどめていますので、ご了承ください。
では、異変の原因や背後事情などについて、ご説明いたします。

2. ニセサイトの出現

アクセス不能の原因そのものは非常に単純で、ドメイン料未払いによるものでした。実はドメイン管理と、サイト管理のサーバーは異なっていました。三原氏の時代から長らく、プロバイダー利用者には無料で提供されるOCNのサーバーを、OCNのドメイン(http://www1.ocn.ne.jp/~ashi/)付きで無料で利用してきたのですが、OCNが大型サーバーにシフトしたことで、2015年初頭から高額の大サーバー以外ではOCNサーバーが使えないことになり、サーバー移転を余儀なくされました。独自ドメインの必要性を痛感。

2014年12月にGMOのサーバーで独自ドメイン「ashi-jp.com」を取得するとともにサーバも借りて、新サイトを公開、精力的に発信を開始しました。その後、サーバーのみをさくらインターネットに移転しましたが、ドメインは移転せずに現在までGMOでの管理を続けてきました。ドメインとサイトサーバーを別にしていたことが未払い発生の原因の一つであったのは確かですが、未払い状態のまま1月5日まで、1年近くもの間ドメインが使えていたことも、未払いに気づくのが遅れた原因の一つでもありました。

1月5日には、葦書房の広告を本文内と下段部に掲載しましたので、少なくとも5日の更新までは問題なくこのサイトは使えていました。葦書房の広告はサイドバーに掲載しておりますが、スマホではメニューをクリックしなければ表示されないので、前々から別の場所にも掲載しなければと思いつつ、いつもついつい忘れてしまっておりましたが、アマゾンの『「忠臣蔵」の決算書』の広告を目にしながら、そうそう自社広告もと気づき、5日に掲載した次第です。(1/24)

しかしそれにしても、なぜ1年も未払いのまま使えたの?と不思議ですが、その前に、最大の問題としては、ドメイン料未納によるアクセス不能だけではなく、「ashi-jp.com」を騙るサイトが存在していたことです。わたしが発見したニセサイトは、「ww12.ashi-jp.com 、w1.ashi-jp.com、 w7.ashi-jp.com」の三つですが、他にも似たようなサイトがあったかもしれません。一見すると「ashi-jp.com」のサブドメインのようですが、「葦の葉ブログ」ではサブドメインも全てアクセス不可になっていたにもかかわらず、これらのニセサイトは公開されていました。というよりも、「ashi-jp.com」で検索すると自動的にこれらのニセサイトに瞬時に変わります。

通常はURL変更時に使う、サイト転送設定(旧URLから新URLへ)がなされているのではないかとの印象でした。今現在ではこれらのサイトにもアクセスできなくなっていますが、以下のようなサイトでした。いくつか紹介します。いずれも、サイトのトップの真ん中に「ashi-jp.com」と表示されています。

ニセサイト「ww12.ashi-jp.com」の画像
ニセサイト「ww12.ashi-jp.com」の画像

一番上のMT4はFX投資サイトへの誘導ですが、「Ashi」を開くと「ASHI@アマゾン公式サイト」や「Ashi-ヨドバシ・ドット・コム」まであり。以下はその画像の一部ですが、他にも多業種販売サイトが作られており、葦書房はずいぶん手広く副業をやっているんだなあと思われそうなページです。

 

「Ashi」の名前で開設されていた販売サイトの画像
「Ashi」の名前で開設されていた販売サイト

しかしさらに驚くのは、「ashi-jp.com」の名前を使ってアダルト商品まで販売されていたことです。

アダルト商品への誘導ページ

他にも色々ありますが、Googleで「ww12.ashi-jp.com」を検索すると、当初はサイトそのものは出てきませんでしたが、このドメインサイトで販売されている商品画像が、以下のように多数出てきました。

ww12.ashi-jp.com検索で出てきた商品群の画像
ww12.ashi-jp.com検索で出てきた商品群

他には地方の企業からの出展もいくつもありましたが、地方の個別企業名までここでご紹介するのは控えることにいたします。類似サイトはw1.ashi-jp.comやw7.ashi-jpcomも確認しておりますが、「ww12.ashi-jp.com」に比べると、色調はやや地味目です。両者はよく似ていますので画像はw1.ashi-jp.comのみご紹介します。

ニセの「w1.ashi-jp.comのサイト」画像
w1.ashi-jp.comのサイト

気になるのはサイト運営者は誰かですが、当然のことというべきか、正体は不明です。手がかりらしきものは、サイトの最下段に記載されている2点のみ。まず1点は以下の画像をご覧ください。

ww12.ashi-jp.comのサイト最下段の説明文の画像
ww12.ashi-jp.comのサイト最下段の説明文

翻訳アプリで読むと、このサイトはドイツの企業が提供したものであるが、出品者や商品には全く関与していないということです。しかしこのサイトには「sedo」という社名らしきものも記載されていました。これが手がかりの第2点です。sedoをネット検索するとすぐ出てきますが、英語版です。かつては以下のように日本法人もあったようですが、jpの日本法人名のリンク先は上記と同じ英語の本社サイトになっています。

sedoの日本法人のサイトの画像
sedoの日本法人のサイト

日本語で表示されたsedoの日本法人で、代表は日本人名の和田奈穂子という方ですが、電話・FAXはドイツの国番号、+49がついています。日本法人URLは本社サイトが代用。さらに不可解なのは、本社サイトの下段に、表示言語の選択リストが設置されているにもかかわらず、以下の画像のとおり、日本語がリストにありません。余りにも不自然です。

sedo本社サイトの表示言語の選択リスト(日本語がありません。)の画像
sedo本社サイトの表示言語の選択リスト(日本語がありません。)

ただ、ニセサイトの上部に、英語で「This domain name has expired and may be renewed by owner.」と書かれている但し書きを読むと、単純なニセサイトでもなさそうな印象も受けます。わたしは当初、この英文の後半部分の推量を表す助動詞mayを見落としていて、「このドメインは期限切れでオーナーによって更新(サイトがリニューアル)された」と断定で書かれていると解釈し、ひどい衝撃を受けました。

しかしその後、やや落ち着いたところで再度このサイトを眺めていて「may」があることに気がつきました。この英文の注釈を入れたのはsedoなのか、あるいはsedo以外のAshiの名前を騙っている何者なのかは即断は出来ないものの、「かもしれない」と推測しているということは、「ashi-jp.com」のドメインそのものは、まだ第三者の手には渡っていないということなのかもしれないとも思われてきました。

事実、その通り、このドメインは第三者の手には渡っていないということが間もなく判明しました。ドメインの所有者・管理者などの情報は「Whois」というサイトに登録されていることも今回初めて知ったのですが、早速調べたところ管理者はGMOで住所や電話番号なども同社のものが登録されていました。

PCに残っている過去メールからGMOを探し出したところ、2019年3月5日付けの、「ドメイン名廃止申請完了のお知らせ」メールが届いていることが分かりました。ビックリ、仰天。こんな申請は出したことはないからです。そこですぐさまGMOに電話で問い合わせたところ、電話口の担当者は、このドメインは期限切れで当社の管轄にはないとのことで、廃止申請は、料金未納による自動的な手続きによるものだとのことでした。

毎年、年に一回支払の案内が来るのですが、見落としていたらしい。しかし担当者は郵送した請求書が戻ってきたとのことでしたが、毎年請求はメールで届きます。なぜ担当者は郵便による請求書送付と答えたのかは不明。葦のドメインに関してはGMOに聞くしかないので、Whoisには御社(GMO)が管理者と出ていましたがと伝えましたが、GMOはドメインだけの管理はしていないので、子会社のお名前.comで聞いてくれとのことでした。

そこでお名前.comに電話をかけたのですが、なかなか繋がらず、やむなくサイトで「ashi-jp.com」を再登録したところ受理されました。つまり、このドメインは第三者の手には渡っていないということです。しかし不思議なことには、料金は0円と表示されました。もともとわたしの所有になるドメインなので取得料は0円ということなのか。しかしドメイン料は毎年発生します。

そこで再度GMOに、今度はメールで問いあわせました。このメールがきっかけで、GMOのドメイン管理部署からドメイン復旧は可能ですとの連絡がありました。少しほっとしましたが、ほんとうに復旧するまでは半信半疑で、心底からは喜べませんでした。しかし本日、この臨時サイト発信渦中にドメイン復旧作業完了のお知らせが届きました。可能ならば元のサイトから発信したいと思い、臨時サイト更新を中断して、ashi-jp.comドメインサイトの更新に取りかかりましたが、何か問題がありそうで、すぐの更新は難しそうですので、ひとまずはこの臨時サイトから発信することにいたしました。

このニセサイトらしきものを巡る背後事情は、まだまだ続きます。本日公開分はその前編に当たります。

なお、昨年暮れに投稿しました「忠臣蔵」と「義」は、公開後間もなくアクセスできなくなりましたので、こちらも是非ご覧ください。
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