能登半島地震と政治

能登半島地震と政治

2024-01-13

新年早々の日本を襲った能登半島地震。政府による救助、救援の遅さは繰り返し批判されていますし、ピントはずれの無能ぶりを晒している石川県の馳知事の言動もSNSで広がっています。

1.ピント外れまくりの馳知事

もっとも驚いたのは、能登半島では、2007年には今回と全く同一地域の能登半島に、マグニチュード6.9という、今回と同じくらいの大きな地震が発生していたことです。

200701:2007年(平成19年) 能登半島地震・石川県 内閣府防災情報のページ

(1)被害の概要
・平成19年3月25日9時41分、能登半島沖の深さ11kmでマグニチュード6.9の地震が発生し、石川県七尾市、輪島市、穴水町で震度6強を観測した。気象庁は、この地震について、「平成19年(2007年)能登半島地震」と命名した。
・この地震により、死者1名、負傷者336名、住家全壊609棟、住家半壊1,368棟、住家一部破損12,326棟の被害が発生した。土砂災害は、天然ダム3件、地すべり10件、がけ崩れ51件が発生した。能登有料道路の被害も甚大で、能登半島では、風評被害とも相俟って観光面に大きな打撃を生じた。

200701:2007年(平成19年) 能登半島地震・石川県

さらに2020年末頃から現在まで、能登半島には、継続して群発地震が発生しつづけ、昨年5月5日の連休、子ども日には、マグニチュード6.5の地震が発生しています。特に馳氏が石川県知事選に勝利して知事に就任した2022年3月以降、マグニチュード5以上の大きな地震が相次いで発生しています。

2022年能登半島地震、発生地図

わたしは今回の地震まで気がつきませんでしたが、能登半島では、他地域には例のないほどの頻度でかなり大きな地震が頻発しています。これほど地震が多発している地域であるならば、他県にも増して地震対策が入念に準備されているはずですが、石川県・馳知事にはほとんどその危機感は感じられません。

馳知事のピントはずれの無能ぶりはSNSでも拡散されています。

発災時は東京にいた馳知事は、自衛隊に救助要請は出したものの、すぐの出動ではなく、翌朝一番での出動を要請しています。発災直後の1月1日の時点ですでに、生き埋め6件が確認されていたにもかかわらずです。

下図は馳知事のX投稿の画像ですが、昨夜公開時はこのXは表示されていましたが、今(12/14)見ると、削除されていました。下段の「馳知事の驚愕のX投稿」のみならず、当サイトでご紹介している、馳知事の都合の悪いX投稿は次々削除されています。(12/14)

ただし、このX投稿データは別に保存していましたので復活させることができました。一方、下方に掲載していた義援金に関するX投稿データは、このWordpress(WP)に直接挿入しましたので、WPから削除されたらそれっきりです。(12/15)

すぐの出動を要請しても、本格出動は翌朝にならざるをえなかったかもしれませんが、自衛隊は、知事の要請が出る前の発災直後からすでに、自主的に被災地への派遣準備を進めていたという。

これはNHKのラジオニュースで、知事からの要請はまだ出ていないが、自衛隊は自主的に派遣準備を進めているとの林官房長官の談話を報じていました。わたしは、林官房長官の生の声で聞いております。

自衛隊はHPに、時系列に沿って、被災地支援活動を表にまとめて公開していました。自衛隊は、発災後すぐに自主的に被災地派遣準備に着手したことが時刻入りでリストに記載されており、その後、馳知事からの要請が入ったことも、全て時刻入りで記載されていました。

この活動一覧表は、Xにも投稿されていましたが、わたしは自衛隊のサイトでも直接確認しております。画像にして保存していたならば証拠として残っていたはずですが、自衛隊のHPが書き換えられるとは夢にも思わず、Xすら保存していませんでした。

この一覧は、現在は自衛隊のサイトからは削除されています。代わりに、自衛隊が自主的に派遣準備を始めたことは削除されており、馳知事からの救助要請が活動の始点のような印象になっていますので、この表にはリンクは貼りません。

また、SNSでは話題になっていませんが、石川県・馳知事による避難対策の無能ぶりも、前例がないと思います。

弁護士などの有識者グループは、4日と6日だったか7日かの2回、水も食料も暖房もない自治体指定の避難所ではなく、もっと広域避難を実施すべきだとの提言を発しています。2回も提言を発信したということは、1回目の発出だけでは、政府はもとより、現場の石川県もすぐには対応しなかった模様。

その後、動きの鈍い石川県も二次避難を進める方針を明らかにしましたが、市町村などは県によるこの新方針は、テレビやラジオなどのメディアを介して初めて知る状況で、県からの直接の連絡は皆無。県もこの状況は承知していますが、連絡手段がないので仕方がないとのこと。いくら大地震発生下にあるとはいえ、前代未聞の無能、混乱ぶりです。

地震多発下にあったにもかかわらず、馳知事の石川県では、その対策が事前にはほとんど準備されていなかったことが次々と明らかになってきています。馳知事の無能ぶりにリンクして、巨大地震が発生したのではないかとさえ思いたくなるような状況です。

2.岸田総理の人命第一の本気度?

岸田総理も、人命救助が最優先、迅速な被災者支援をと繰り返し表明していますが、総理のかけ声とは裏腹に、実際の対応は後手後手続きになっています。

政府の対応の余りの遅さに、わたしは、岸田総理は意図的に救助を遅らせ、ひそかに被害の拡大を狙っているのではないかとさえ勘ぐっていました。被害が大きくなればなるほど、岸田降ろしや、政権交代の動きは自粛を余儀なくされ、岸田政権の存続が可能となるからです。

本気で被災者を救おうというのであれば、ありとあらゆる手段を駆使するはずですが、岸田総理にはそうした必至さは感じられず、与野党による党首会談では、なんと、被災地への視察は行わないという取り決めまで交わしたという。

災害発生時に、与野党の党首会談で、こんな取り決めを交わしたというのは前代未聞ではないかと思います。道路が寸断されている現地での救助、救援活動を邪魔しないための配慮だとしても、与野党の党首会談で取り決めることなのかと、理屈抜きの感覚的な違和感を感じます。

ところで、アメリカのバイデン大統領は、発災直後に日本に対して、あらゆる支援をする用意があると表明しましたが、対米超盲従の岸田総理はなぜか、大統領のこの申し出は受けていません。

米、能登半島地震で支援を用意 バイデン大統領「私たちの思いは日本の人々と共に」
2024/1/2 産経新聞

指揮系統が複雑になって、かえって救援作業が遅れると考えたのか。あるいは、米軍に対しては、岸田総理の指揮が及ばないことを危惧したからか。はたまた、救援後、米軍から高額の協力金を請求されるおそれがあることを心配したからなのか、理由は分かりませんが、すぐさま米軍の支援を受けていたならば、もう少し救えた命もあったはずですし、道路の復旧も早くなったはずです。

岸田総理には、あらゆる手段を使って、被災者を救うという必至さが不足していたのではないか。台湾からの救助活動の申し入れもあったそうですが、米軍を断るぐらいですから、こちらも断っています。

ただ、東日本大震災時にも、民主党の菅直人総理も米軍の数度にわたる救助支援の申し入れを受け入れませんでした。しかし米軍は、余りの惨状に座視できないと考えたのか、日本政府の要請なしに自主的に救援活動を開始。後に菅直人総理が米軍に感謝するという展開になりました。

米軍は、今回の能登半島地震では、日本政府の要請なしの自主的な救援活動は行わない方針らしい。残念と言えば残念です。

なお、蛇足ながら付け加えますと、菅直人総理は、米軍の救援は断る一方、韓国軍の救援は発災後すぐに受け入れています。不思議ですね。立憲民主党の評判をこれ以上悪くすると、腐った自民党が腐ったまま勢力を温存しそうなので、この事実を付け加えるかどうかかなり迷ったのですが、やはり、事実は事実として公開すべだと思い、公開することにしました。(12/14)

菅直人氏は次期選挙には出ないで、国会議員は辞める意向を表明しましたので、菅直人氏と同じような選択をする議員はいないと思いますし、そう思いたい。立民の議員の皆さんは日本の国会議員であることを、片時も忘れないでいただきたい。(12/15)

馳知事の驚愕のX投稿

馳知事のX投稿画像が削除される

上部に、自民党本部を振り込み先口座名義にした能登半島地震義援金お願いX、下部に馳知事個人名を振り込み先口座名義にした能登半島地震義援金お願いXが、対比的に連なったXの画像を埋め込みにしていたのですが、編集渦中に画像が消されてしまいました。画像には「馳知事が中抜きしても分からない」とツイートされていました。(12/13)

このX投稿画像は、昨日、公開直前に削除されていることに気がついたのですが、「1.ピント外れまくりの馳知事」に掲載していたX投稿画像は、公開時には表示されていました。ところが今日、確認したところ、削除されていることに気がつきました。当サイトで公開する、馳知事にとって都合の悪いX投稿は次々と削除されています。当サイトに侵入し、都合の悪いX投稿を削除しまくっている、馳知事シンパの監視部隊はどういう勢力なのでしょうか。(12/14)

上方に掲載している、自衛隊要請のX投稿データとは異なり、こちらのデータはこのWordpress(WP)に直接挿入しましたので、WPから削除されたらそれっきりです。(12/15)
画像は消されてしまいました。

能登半島地震被災者支援募金のお願いXですが、上が自民党本部のX、下が馳知事のX。馳知事は、振り込み先の口座名義を、馳浩という個人名にしています。ここに振り込まれた支援金が、馳浩知事個人の懐に入っても誰にも分からないのでは? 支援金のネコババ?

似たようなケースが、東日本大震災でもありましたね。大阪経済界の皆さんが、白鵬を招いて被災地支援のパーティを開き、かなりの額の義援金が集まったそうですが、ゲストである白鵬が義援金全額を持って出たという。週刊誌に出てました。

白鵬が、自分一人で集めた義援金だと被災地に届ければ、被災地への支援金としては全額届いたことになりますが、中抜きしたり、ネコババしても分からないはず。

そういえば、馳氏は文科大臣時代、親分の森喜朗氏ともども、白鵬の卑怯な反則技を支持してましたね。ひょっとして、被災地への義援金でも両氏は共に反則技を駆使なのか。ただし、馳氏はここまでSNSで拡散させられると、反則技も使えないとは思いますが、抑止効果も狙って、当サイトでも拡散しておきます。

なお、目下大問題になっている政治資金パーティの裏金問題でも馳氏は、逃げの一手です。
明言避ける馳知事 機密費に続き、パーティー券も同じ回答繰り返す
2023年12月19日 朝日新聞

軟弱地盤の辺野古基地、埋め立て強行

 地震多発地帯の日本でも、かつて見たこともないような超巨大な地割れが、能登半島を覆うほどの巨大地震に襲われたさ中、高裁のお墨付きをえて、沖縄の辺野古基地の埋め立て工事が、前代未聞の国による代執行で強行されています。

一帯は軟弱地盤を抱えており、1兆円近い税金を投じてなされる工事ですが、工事終了には12年もかかるという。

12年も経てば、中国も北朝鮮も、世界情勢も変わっているはずですし、いったいいかなる意味を持つ工事であり、税金投入なのか。

米軍関係者も、軟弱地盤や滑走路が短いという、軍事基地としては致命的な欠陥には内心危惧しているとのことが以下の記事に紹介されています。

辺野古移設 アメリカ軍担当者が垣間見せていた本音とは 
NHK 2024年01月11日

滑走路が短いことは、当初から何人もの日本の専門家が指摘していたことですが、米軍は、短くて使いものにならなければ嘉手納基地を使うと平然と語っているのですよ。何のための辺野古埋め立てなのか。ましてや、軟弱地盤の恐怖を、能登半島の至る所で目にしている今、軟弱地盤の基地なんて、何の役にも立たないことは子どもにも分かる道理ではないですか。

それとも、米軍基地では絶対に地震は発生しないという掟のようなものがあるのですか。 

note:ChatGPT-3.5から4へのブレイクスルーを能登半島地震の中で考えた

noteに最新号「ChatGPT-3.5から4へのブレイクスルーを能登半島地震の中で考えた」を公開しました。

「note」では、文中に「能登半島地震」という単語が使われているだけで、危険!の警告が貼られてしまいます。過剰検閲ですね。その一方、警告文の中で寄付を募る不可解さ、矛盾。

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